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もっとスッキリさせましょう  テニス中継にまつわるコメント&批評そのほか

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反テニス国のテニスシーズン

 (9月いっぱいは旧ブログに書くことにしました。)今日も「東レPPO」をストリーム観戦した。GAORAがライブ中継しないのは、お決まりの「面倒くさい&10月はテニス中継がたくさんあるからバランスをとる」ぐらいのものだろう。いまだにテニスの重要性も理解しないダメダメチャンネルである。世界中からトップの選手がわんさか来ているのに、自国でのライブ中継も全く無いと知ったらさぞかしびっくりするだろう。テニスをメジャー球技として扱えない、情けない後進国だとバレませんように。(いや、やっぱりバレてるかな?)それなら、せめて日本を嫌いになりませんように。  2週に渡る「有明グランドスラム」でテニスをもっと知って、楽しんで欲しい。年に1度のシーズン時ぐらいは、暇そうなBS局で毎日7~8時間のタダライブ中継をすれば、相乗効果できっと有明も満員になるのにねえ。    
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 23:48 | コメント(0)| トラックバック(0)

世界テニスデイ

 デ杯プレーオフ最終日、日本チームがシングルスで2連勝しワールドグループに復帰した。悲観的な見方しかできないC・Tの予想を見事に覆し、「3度目の正直」で添田は勝った。金儲け五輪(マネリンピック)の招致や、どうでもいいホームラン記録よりずっと素晴らしい。この快挙を祝うのはテニスファンだけかも知れないが、日本テニス界にとっての大きな前進なのは間違いない。ひとつの壁を突破した日本チームの次なる目標は1回戦突破なんて言わず、貪欲にベスト4を目指して欲しい。世界の強豪国相手に日本がアップセットするのも決して夢ではない。2014年をぜひビッグイヤーにしてもらいたいものだ。  アウェーのクロアチアでマレーが勝ち、ホームのセルビアでジョコビッチも勝った。世界中で(ごく当たり前に)デビスカップの試合が行われているのが嬉しい。そして、その事実さえ無視しようとするこの国の情けないスポーツ観が虚しく、腹立たしい。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 17:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

フィードバック無しでは、勝利もまた無し

 日本チームが追い込まれた。デ杯プレーオフ2日目のダブルスは成す術なくコロンビアのペアに惨敗し、明日のシングルスで2連勝しなければワールドグループへの復帰はない。昨年の対イスラエル戦での悔しい敗戦が全く活かされていないようだ。「デ杯のカギはダブルス」だというのに、それを軽視しては勝利は遠い。日本の絶対的エース錦織が出場して2勝したとしても、残り1つを取れなければ負けるのは同じだ。仏や錦織を頼っても、現実は何一つ変わらない。現在の日本チームに必要なのは、ブライアン兄弟(米国)のような強いダブルス専門のスペシャリストなのだ。仮に運良くワールドグループに復帰したとしても、強いダブルスのペアなしではまた入れ替え戦に逆戻りだ。従来のシングルス重視の考えを捨て、初日と3日目のシングルスが1-1のタイでも勝てるチームにした方がまだ現実的だと思う。  また有明でコロンビアチームの胴上げを見る事になるのだろうか。それとも昨年の雪辱を見事に果たして、添田がニューヒーローになるのか。いずれにせよこれ位の壁が越えられないようでは、今だ反テニスを貫くこの国に新たなテニスブームを起こすなんて到底不可能だぞ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:38 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスとマンネリと革命児

 大した雨も降らずに無事全米OPが終わったが、観客は例年どおり入っていても盛り上がりに欠け、つまらなかった印象しかない。アザレンカは2年連続でセリーナに負け、ナンバー1のジョコビッチも得意のハードコートでナダルに完敗ではお話にならない。ヒール(悪役)が勝っても、後味が悪いだけだ。セリーナもナダルも他を圧倒する強さを見せているが、それがテニス人気に貢献しているとは到底思えない。こう着状態というか目立った動きもなく、新しいスターも生まれない状況はリアルスポーツではよくあるが、あまり長くそれが続くとテニスそのものへの関心が薄れていってしまう。アメリカ男子テニスの不振が象徴しているように、新しい刺激や流れを作るようなニューカマーが待ち望まれていることは確かだ。  今大会でバブリンカが、マレーを倒して準決勝まで進んだのが唯一の朗報だった。ラオニッチや錦織にもぜひ続いて欲しい。今後のプロテニス界が面白くなるかどうかは、ひとえに彼らの頑張り次第なのだから。  
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 13:25 | コメント(0)| トラックバック(0)

アメリカン・ヒーロー求ム

 今年のアーサー・アッシュ・スタジアムはとても静かだ。ナイト・セッションであんなに観客が入っているのに、何故かシーンとしている。試合が一方的になるとざわつきもしない。会場全体が盛り上がるのに必要不可欠なアメリカン・ヒーローがいない状況は大変深刻である。否、本当の「レッド・アラート」(非常事態)と言っていい。アメリカで男子テニスと言えば強さの象徴で、歴代の名プレイヤーは皆ナンバー1になり、GS大会で何度も優勝するのが当たり前のスーパースターだった。それが誰一人セカンドウイークにも進めないとなれば、アメリカでのテニス人気にも影響を及ぼす。それが、無言のブーイングである。ランキングの上位をヨーロッパ勢に占められ、4大大会の優勝争いにも参加できずにただ成り行きを見守るだけになっては、観客が醒めた目になるのも無理もないだろう。たった一人でいいからアメリカを救うヒーローが欲しいのだ。映画のヒーローは沢山いるのに、コート上で活躍するヒーローがここ何年も出てこないのが不思議である。  全米OPを見ている世界中のテニスファンが感じたであろう。確かに上位がヨーロッパ勢だけでもテニス界は廻るのだが、それでは何か寂しい。ドミネイト(支配)するほど強いニュー・アメリカン・ヒーロー早く出て来いやー! 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:28 | コメント(0)| トラックバック(0)

全米OPでの「ロング・グッドバイ」

 ブレイクが引退した。現役最後の大会を全米OPにしたいと思うのは、アメリカの選手なら当然だろう。プロテニスプレイヤーとしてのピリオドを打つのに、これ以上の場所はない。どんな選手にもいずれこの日は来るのだが、それが分かっていても感傷的な気分になる。C・Tには彼が4大大会の優勝争いに絡めなかった分印象が薄いが、14年間のキャリアはかけがえのない財産だ。まだ先の話だが、「ESPN2」や「ザ・テニスチャンネル」の中継でマイクを持ったジェイムズを、また見かけるようになるのだろうか。  遂に全米OPにも変革の波が(ようやく)到来した。「アーサー・アッシュ・スタジアム」に屋根を付け、悪名高い「スーパー・サタデイ」も止めるらしい。これまでの悪い習慣をフィードバックするのに随分と時間がかかってしまったが、それでこそ「世界最大のテニスイベント」に相応しい。確か2003年のQFで、杉山がスキアボーネに再三の雨による中断で負けたのも、これで笑い話になるのかな?
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 18:55 | コメント(0)| トラックバック(0)

ルーフ推進計画イン全米

 今年のハードコートシーズンはさほど雨にたたられずに順調だが、一度降れば大勢のテニスファンや選手、関係者が困るのはハッキリしている。USTAも下らない意地をいつまで張り続けるのだろうか。GSで1番雨対策が遅れた大会と周りから批判されなければ、事に着手しないつもりなのか。選手の賞金アップも結構だが、1番の問題を先送りにしても何もいい事はない。もしオバマ大統領がテニスファンだったら、すぐにこの件は解決するはずだ。「いいか、私の任期中に必ず屋根を付けろ。今から最優先で取りかかれ。遅れることは許さん。無事完成したら、男子決勝をじきじきに見に行ってやる。」(あくまでC・Tの想像です)非公式にでもUSTAにこう伝えれば、きっと瞬く間に屋根は完成するだろう。全米OPをウインブルドンに負けない位のステイタスな大会にするにはそれしかないと思うのだが。  同じ失敗を何度も繰り返すのは、自らの誤った姿勢を省みないからだ。ファン優先の視点を持たない限り、全米中のハードコートに屋根が付くことはこの先も無いだろう。この国の光回線の値段がいつまでも安くならないのと同じで、要するに企業努力が足りないという事だ。  
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 15:37 | コメント(0)| トラックバック(0)

失われたアメリカン・ドリーム

 「アメリカ男子でトップ20入りの選手ゼロ」のニュースは、アガシやサンプラスの試合をリアルタイムで見てきたC・Tにもショックだった。90年代から00年代前半にかけてあれ程強かったアメリカ勢も、現在ではその面影もないくらい低迷してしまった。女子のトップに君臨するセリーナとは余りにも好対照過ぎる。ロディックに続くアメリカ伝統の長身ビッグサーバー、イズナーやクエリーはいい選手ではあるが、4大タイトルにすぐ手が届くレベルではない。やはり、かつてのマッケンローやコナーズ、アガシ、サンプラスといった絶対王者たりえるスーパースターをアメリカは必要としている。いや、男子テニス界が切望しているという方が正しい。アメリカ勢とヨーロッパ勢のパワーバランスが拮抗した時に、非常に面白い状況になるのだから。  もうすぐ開幕の全米OPには新しい屋根も、アメリカン・ヒーローも期待薄だ。ここはまたフェデラーに劇的な復活優勝を期待したいが、それは現実を直視できないC・Tのはかない夢なのかねえ。あのグラフやサンプラスだって、それを成し遂げてからリタイアしたんだけどなー。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:59 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスと権利

 この国では重大な権利侵害が起きている。そう、「テニス中継をタダで見る権利」だ。見られるのが当たり前の4大大会さえ、ウインブルドンの13日間と他3大会の初日だけ、年にたったの16日しか見られない。それがテニスファンにとってどれだけ苦痛な事か分かるだろうか。もちろんお金を払えばWOWOWやGAORAでそれなりのものは見られるが、それでは権利侵害は残ったままになってしまう。せめて4大大会は準決勝と決勝、年末のWTAとATPのツアーファイナル決勝もタダでオンエア(もちろんライブがいい)するのが最低条件だろう。決して無理な話ではない。少なくとも2003年ぐらいまではこの国でさえそうしていたのだから。TBSやテレビ東京が(自分達の都合で)勝手にテニス中継を止めた時に、何の代替案も用意せずそのまま放置したのが事の発端なのだ。早急に解決を図るべき問題にも関わらず、誰も手をつけようともしないまま時間だけが過ぎ、結局忘れ去られてしまった。一方的に止めたテニス中継の代わりに力を入れたのが「世界卓球」と「全米プロゴルフ選手権」だったのを見ても、この国の民放テレビがろくでもない存在なのがよく分かるだろう。  「テニスファンの為の権利」をもう一度取り戻す必要がある。しかし、それは腐った地上波キー局以外の、独立系BS局で実現させなくてはならない。長年に渡る「テニスの恨み」は恐ろしいぞー。  
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 20:50 | コメント(0)| トラックバック(0)

アイスとテニス

 このところの暑さは異常なくらいで、アイスや冷たい飲み物は欠かせない。とはいっても慢性的な財政難のため、当然ハーゲンダッツの様なお高いアイスではなく、袋に6個入りのモナカやせいぜい1コ50円~100円のカップアイスになるが、それでいい。アイスでも質より量が問われるのだ。  男子の「メルセデス杯」をストリーミングでちらっと覗いてみた。先日終了した「ウインブルドン」みたいにメジャーな選手がたくさん出場しなくても、立派なATPツアー(250シリーズ)の大会である。もうすぐ北米のハードコートシーズンなのに、クレイコートなのがいささか変な気もするが、出てくれる選手と試合を見たいファンがいれば十分だ。 同時期開催の「名誉の殿堂選手権」やちょっと先の「シティOP」もぜひ(無料の)テレビで見たいのだが、そんな寛容さを持ち合わせるテレビ局はただの1つもない。大きな大会だけスポットでフォローしても、小さな大会は完全無視を決め込むのがこの国の伝統なのだ。これではテニス(やそれ以外の被マイナースポーツ)が定着するわけがない。いいかげん、大会の規模や日本人選手の活躍だけでスポーツを見るのは止めたらどうだ、なんて言ってもムダだろう。そんなつまらない見方しか知らないのだから。  スター選手が勢揃いの豪華な大会もいいが、小さな大会ならではの楽しみ方やドラマもある。もっとテニスが日常的に見られるようにならないだろうか。アイスと同じで、放映権料の高い大会が年1回見られるよりも、少しお手軽な大会が数多く見られた方がお得で幸せな感じがしてしまう。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:14 | コメント(0)| トラックバック(0)

デ・ジャ・ビューティフル・サンデイ

 遂にマレーとイギリス国民の悲願が叶った。ジョコビッチをストレートで下して、見事に77年ぶりの地元勢優勝を成し遂げた。まさに快挙、素晴らしいと言うしかない。おそらく今年最高のテニスシーンであろうこの決勝を、ライブで見られたテニスファンは本当に幸せである。たとえテニスファンでなくともこの試合を見ていれば、テニスがいかに面白く、そして愛すべきビューティフル・スポーツなのかを理解するはずだ。寛容なテニスの神様は、まだこの国を見捨ててはいなかった。  この記念すべき出来事にデルポトロが深く関わっているのは間違いない。彼がSFでやたら長い試合をしたおかげで、そのダメージを被ったままのジョコビッチにマレーはすんなり勝つ事ができた。昨年のロンドン五輪での金メダル獲得も同様である。2度も同じパターンで自らの力をお示しになる辺りが神様らしい。アンディの為に「神が遣わした使者」なんて、当のデルポトロは全く気づいてもいないのだけれど・・・。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:13 | コメント(0)| トラックバック(0)

マスト・ウィン・シチュエーション

 遂にこの日がやってきた。(映画俳優のマシュー・マコノヒーが来日したという意味では全くない。)歴史的偉業を全世界が今日(日本的には今夜)、目の当たりにするのだ。マレーの、地元勢としては77年ぶりのウインブルドン優勝である。対戦するジョコビッチとそのファンには大変申し訳ないが、このミッション(使命)は必ず成就されなければならない。それを期待し、待っている沢山の人々の為にも、そしてもちろん自分自身の為にもマレーは今年の決勝で勝つしかない。もし、試合後に解説者の福井さんが「立派な準優勝です。」と言ったなら、(多分)永遠にその日は来ない。全ての障害を乗り越えて優勝を掴み取った時にこそ、きっとマレーの時代になるはずだ。偉大なプレイヤーは皆そうなのだから。  物事で1番大事なのはタイミングである。機を逃す、というのがどれ程重大な事なのかを理解しないといけない。「世紀の大一番2」の結果次第でマレーの(テニスだけではない)人生そのものが大きく変わるだろう。ああ、神のご加護を彼に与え給え。アーメン。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 15:16 | コメント(0)| トラックバック(0)

世紀の凡戦2

 男子SFの「デルポトロ対ジョコビッチ」戦を見たが、途中で寝てしまった。(ワタシにとっては)全然面白くも無い試合だからだ。先週からテニスファンになった人なら「なんてすごい試合だ!」と感激したろうが、キャリア20年の目で見れば「あーあ、いつもと変わんねえな。」ぐらいのものである。ジョコビッチもデルポトロも(相手からスムーズにポイントを取る具体的な)新しい打開策を持たぬまま試合に臨み、時間ばかりがかかる割には何一つ見所のない重苦しい我慢比べの結果、タイブレークや1ブレイクでしかセットを取れない展開には飽き飽きだ。名勝負というのは、お互いに新しい戦法や意外な戦術を模索しあう事から産まれるものだ。もしデルポトロが、ジョコビッチが驚くような芝戦用の秘密兵器を1つでも用意していたなら、きっとつまらない試合にはならなかったはずだし、たとえ負けてもそれなりの充実感が伴っただろう。彼が言っていた「足りなかった(もの)」はまさにそれなのだ。すぐには見つからないかも知れないが、諦めないで欲しい。敗戦を詳細にフィードバックすることでしか、それを見出すことは出来ないのだから。  さて、日曜の決勝でマレーはジョコビッチに勝てるだろうか。これまで何度も対戦し、手の内を知り尽くした相手に予想もしないような切り札を用意できるかが、77年ぶりの地元優勝のカギだろう。奇跡は偶然に起こるものだけを指すのではなく、意図的に起こすものも含まれるのだ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 10:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

カース・ワード(呪いの言葉)

 どうやらワタシが期待するとその選手が負けるらしい。フェデラーもフリプケンスもすぐに効果が表われたのをみると、ある程度の信憑性がありそうだ。それをふまえた上で土曜日の女子決勝を占うことにする。  まあ大方の予想はレシツキの優勝だろう。今大会のニューヒロインは間違いなく彼女だ。ストーサー、セリーナ、ラドバンスカらの強豪を次々と倒したのだから実力は十分に証明できた。あとは大一番での勝負強さがあれば長年描いたスイートドリームが現実のものになるが、対戦相手のバルトリはかなりしぶとい。それに年老いたウインブルドンの女神は心底意地悪だ。やはりひねくれウォッチャーの見解は、これまでの流れを無視してバルトリのメジャー初優勝になってしまった。  テニスウォッチャー歴20年も大した事はない。明日の試合後にあのプレートを掲げるのがレシツキならその通りだ。ただ、センターコートの観客がそれを期待しているのが分かってしまうと、ワタシのレベル(反逆)指数が俄かに上がるのは確かである。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 11:58 | コメント(0)| トラックバック(0)

ラスト・アップセット

 女子の4強が出揃ったが、なんとも貧相な(失礼!)メンバーになってしまった。どうやら頑固で有名なウインブルドンの女神も歳のせいか、遂に心折れたらしい。思いもしないアップセットの連続でもうどうでもいいや、という気にもなったのだろう。確かにセリーナの優勝は見飽きてしまったし、ここらで新王者の誕生を見るのも悪くない。さて、歴史に名を刻むのは誰だろう。  順当にいけば「ラドバンスカ対バルトリ」のファイナル経験者対決になりそうだが、やはり個人的にはダークホースのフリプケンスを押したい。どうみても彼女があの優勝プレートを掲げる姿は想像できないが、どうせなら「ウインブルドン史上最も意外な優勝者」になって欲しい。(ワタシだけしか期待していない)テニス人生最大のアップセットをフリプケンスが起こせるのか、準決勝が楽しみになってきた。  唐突だが、最後にこの有名な聖句をフリプケンスに送ろう。(それゆえにわたしはあなた方に言います。求めつづけなさい。そうすれば与えられます。探しつづけなさい。そうすれば見いだせます。たたきつづけなさい。そうすれば開かれます。)ルカ第11章第9節
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 13:35 | コメント(0)| トラックバック(0)

「深夜テニス」の時間だー!

 「さあさあどのお方も寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。この国で見る事さえ禁じられたあの(ビューティフル・スポーツ)が、あろう事か国営放送公認で今晩から13日間だけの限定解禁だよー!」まるで寅さんの呼び込みみたいになってしまったが、そういう事だ。NHKが公共の役に立つ唯一の機会とも言えるだろう。  午前0時頃から4時頃までの「深夜アニメ」も十分認知されたのだから、「深夜テニス」があってもいい。アメリカやヨーロッパの大会にはピッタリの時間帯だし、ゴールデン枠などに比べれば断然編成しやすいのだから、テニス中継を復活させてもそれほど問題はないはずだ。それに、需要があるかどうかは一定期間放送してみなければハッキリとは分からない。新たな視聴者獲得にぜひレコマンド(お勧め)したい。  「1日にたった2時間見るだけで体温上昇、精神安定、免疫力も上がってすこぶる健康になっちゃうよー。それと芝のグリーンが目にもやさしいし、試合も早く終わるからストレスにもならない。それどころか、翌朝は気分爽快の保障付き!嘘だと思うんなら貴方も今夜から試して頂だい。」注:個人の感想です。  
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 19:05 | コメント(0)| トラックバック(0)

ナダル攻略法

 今年のウインブルドンの焦点は誰がナダルを(女子ならセリーナを)倒すかだろう。昨年のロソルのようにアップセットする事は可能かを勝手に検証してみよう。もちろん彼がカウンターテニスだと仮定した上でだ。 1、持久戦は不利? 全仏決勝を見ても分かるようにナダルは非常にタフだ。5セットマッチで彼を屈服させるのはナンバー1のジョコビッチでもかなり難しい。長時間の試合による肉体的、あるいは精神的疲労で対戦相手にミスをさせるカウンターテニスの狙いからもこの作戦は取りづらい。やはり単純にサーブでエースを取り、ラリーも3球目、5球目攻撃などでなるべく時間を長びかせない省エネテニスがベターだ。ナダルと絡んでは自分が疲れるだけである。 2、狙いをハッキリさせない フェデラーがナダル攻略に失敗したのは、ウィナーとつなぎの球の判別がしやすいからだろう。フェデラーのウィナーを打つタイミングさえ分かれば、ナダルが切り返すのは容易だからだ。しかもフェデラーが使いたがる低くて早いフラットボールは、ナダルには1番都合がいい。だからミスショットか意図したものか、一見しただけでは判らないようなボールがナダルには有効になる。高さやスピードがあいまいで、中途半端なボールを意識的に混ぜることでナダルを混乱させるのだ。フィッシュのようにあまりメリハリをつけないテニスの方がかえって有効かも知れない。 3、ナダルのテニスパターンは以外に単純?そして答え カウンタープレイヤーのテニスはざっくりいえば2パターンだ。フェデラーのようなウィナーを取りにくる攻撃型の相手の時は、受けに回って攻撃を切り返すのを狙うのが主で、反対にあまりウィナーを取りにこない相手には自分から攻撃して相手を振り回すのが普通である。ただ、相手の攻撃を凌いで切り返すのは世界一のナダルでも、自分から攻める場合はどうだろうか?彼が試合中、ずっと攻めっ放しという光景は見たことがない。きっと彼自身も違和感を感じているはずだ。そこでナダルにワザと攻撃させて逆にカウンターで切り返しても面白いのだが、それを実行するスキルと勇気のあるプレイヤーはいないようだ。またカウンタープレイヤーが1番恐れるのは自分と同じように凡ミスをせず、ボールをコート内に入れにくるミスの少ないプレイヤーだが、それだけでは試合が長びくだけで勝つには至らない。凡ミスを避ける事に意識的で、かつサーブでエースが何本も取れ、効果的なアングルショットやウィナーがいつでも打てるのがナダル攻略の最低条件だ。そしてプレイに適度なブレがある方がいい。プレーぶりがたまたまいいのか、実力なのかナダルにも分からないぐらいなら勝つ可能性も大きい。そして勝利を決定づける、ナダルがすぐには対応できない切り札的な戦術が少なくても1つか2つは絶対に必要だ。  ウインブルドンのドロー表を見て気になったのはヒューイットとロソルだ。特に「ナダル対ヒューイット」の新旧カウンターテニス対決は見てみたい。それにフェデラーのリベンジは永遠に見られないのだろうか。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:57 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスにおける相性

 フェデラーとマレーが優勝した。きっと二人共、決勝の相手が分かった時点で優勝を確信したはずだ。ユーズニーはフェデラーに14連敗で1度も勝った事がなく、チリッチがマレーに勝ったのは1度のみである。ただ、過去の戦績がそうでも勝負に絶対はない。ユーズニーもチリッチも今週は調子が良く、いいテニスをしていた。セオリーどおり大事な第1セットを僅差で奪って優勝へのお膳立てをしたにもかかわらず、次の第2、第3セットはたった1ブレイクで取られてしまった。善戦空しく敗れた二人には気の毒だが、相手が悪かったと言うしかない。将棋のプロ棋士も1手悪手を指すと負けるらしいが、対戦相手のほんのちょっとした隙を見逃さず、すぐさまブレイクに繋げる辺りがトッププレイヤーの証だろう。常套句だが、「勝ち方を知っている」のである。  まだフェデラーのキャリアは終わっていない。彼自身が1番得意なウインブルドンで、また昨年のようなタナボタ優勝を再現して欲しい。「史上最高のテニスプレイヤー」を決して見くびってはいけないのだ。      
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 22:25 | コメント(0)| トラックバック(0)

プロローグなしじゃつまんない

 もうすぐあの「ウインブルドン」が開幕という時期なのに、相変わらずこの国だけはサッカーの「コンフェデレーション杯」やゴルフの「全米オープン」の話題でごまかすつもりらしい。それならそれでいいが、せめて放送を担当するWOWOWやNHKには、もう少しテニスファンを盛り上げる雰囲気づくりが欲しい。昔の名勝負を放送するとか、開催中の「エイゴン選手権」をフォローするなどいくらでもやり方はあるだろう。これといった気持ちの高まりもなく、毎年いきなりウインブルドンの本戦から放送を始めるからつまらない。そりゃ世界でも稀な「アンチテニスの国」だし、余計なお金もセーブしたいからしょうがないのかも知れないが、年に1度のテニス祭りぐらいはファンを喜ばせる趣向が必要だと思う。  テニスというスポーツをうまく隔離しているつもりだろうが、世界中から「テニスもマトモに扱えない国」だと嘲笑、あるいは非難されたらどうするのだろう。国の威信にも関わる大問題なのに、それにも気付けないのだろうか。 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 19:12 | コメント(0)| トラックバック(0)

間違ったフィードバック

 全仏が終わった。誰もが優勝するであろう、と思った大本命二人にトロフィーは渡った。気まぐれなローランギャロスの女神も、ことハプニングだけは大嫌いなようだ。  ストリーム中継でマトモに見たのは男子SF1と女子Fだけである。2年連続の決勝でシャラポワは、いつもとは違う高いボールで最初の2ゲームを取ったのに、3ゲーム目を取れなかっただけで使うのを止めた。低くて早いボールと併用すればもっと効果的に使えたのに、慣れ親しんだいつものやり方に戻してしまった。対戦相手に効果がある、あるいは嫌がる戦術を徹底しなければセリーナのような苦手に勝つことは難しい。たとえ付け焼刃でも、最後までやり通す勇気が欲しかった。  ジョコビッチは昨年に比べればずっと善戦したが、クレーキングのナダルを倒すには至らなかった。敗因を分かりやすい3セット目だと彼は指摘したが、本当は1セット目だろう。長期戦を想定したためか積極的に攻めずに、結局1ブレイクで失ったのがナダルに余裕を与えた。中途半端な高さのボールや徹底したバック狙いも、フォアとバックの切り替え時のミス待ちも、5セットにもつれる事もみんなナダルにとっては想定内だった。結果的には全豪の再現を狙ったジョコビッチの思惑通りに試合は進んだのだが、天然カウンターテニス(ナダルは意識的にカウンターテニスをしているのではなく、彼が勝つ為によりベターなテニスを模索した結果、自然にそれを身につけた)プレイヤーに我慢比べを挑んだ時点で負けである。全豪でジョコビッチが勝ったのは、その我慢比べにかかった膨大な時間と、それを実現させた不屈の精神力とがナダルの想定を越えていただけなのだ。  もうナダルに勝てる選手は出てこないのだろうか?この究極の進化形カウンターテニスに勝つのは難しいが、やってできない事はない。ナダルの想定外の何かを見つければいいのだ。(お断り:ナダルのテニスがカウンターテニスだと思っているのはワタシだけなので、信じなくても結構です。念のため。)
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 18:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

NHKは全仏を中継したいのか?

 昨日のNHKラジオ第1の番組表を見たら「全仏オープンテニス情報」みたいな見出しがあったので聞いてみた。優勝争いと錦織の活躍というありきたりな内容だったが、ふと思った。NHKはもしかしたら全仏を中継したいのではないだろうか。民放から四面楚歌の状態のテニスを取り上げれば、地上波では独占的放送になるからだ。なでしこジャパンが歴史的な優勝をしたW杯も放送したのはBS1のみで、うれしい誤算だった。錦織がフェデラーに勝ったことを知って、この全仏でも優勝候補のナダルにアップセットしてくれれば(もちろん非常に難しい事だが)初のベスト8入りになる。そうなれば、(ウインブルドンの番宣も兼ねて)準々決勝の試合を放送する可能性は高い。日本人選手の活躍という理由さえあれば、この国におけるタブーさえあっさり無視できるのだ。  これはワタシの妄想に過ぎないが、ぜひそうなって欲しい。きっと福井さんが解説するであろう、NHK総合初の全仏オープン中継(ライブ希望)を楽しみにしている。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 13:50 | コメント(0)| トラックバック(0)

レクイエム・フォー・テニス

 錦織が(マスターズ1000の)マドリッド大会3回戦で、あのフェデラーにアップセットした。自身2回目の対戦での快挙である。ラジオのニュースで初めてそのことを知ったのだが、普段はテニスの事など見向きもしないこの国のメディアが一斉に取り上げるのだから大したものだ。しかし、ニュースは一時的なものに過ぎず、GAORA以外でその試合を放送したテレビ局は皆無である。錦織がどんな快挙を達成しても試合自体が多くの人の目に触れなければ記憶には残らない。さすがはアンチテニスの国である。(なんとも軽薄で)表面的な扱いでテニスとテニスファンをないがしろにしているのだ。  この国で、もはやテニスは死語かも知れない。この国の状況は史上最悪である。99年にアガシが全仏決勝で起こした2セットダウンからの大逆転のように、テニスはこの国で見事に復活できるのだろうか。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

メジャースポーツへの長い道のり

 テニスがこの国でメジャースポーツとして扱われるにはある条件をクリアしなければならない。4大大会のシングルスで日本人選手が優勝する事である。サッカーがマトモに扱われるようになったのは20年前にJリーグをつくったからではなく、日本サッカー界の悲願であったW杯出場を果たしたからだ。個人的には権威主義は大嫌いだが、それでしかこの国のテレビやマスコミが認めようとしないなら、不合理でもそうするしかない。仮に錦織が全豪の決勝まで勝ち進めば、(多分NHK総合あたりが)イヤでも決勝の試合を生中継せざるをえないだろう。そうやって1つ1つ壁(と言う名の差別や偏見)を突き崩す以外に道はない。だだ、なんと面倒くさいことだろうか。卓球やバドミントンも五輪で(こちらもなぜかシングルスで)金メダルを獲得でもしないかぎり同様だろう。  メジャースポーツを勝手に間違えてしまったのはこの国のテレビやマスコミなのに、なぜテニスや卓球などのスポーツがその代償を払わなければならないのだろうか。これほど極端なスポーツ差別をやっている国なんて聞いたことがない。スポーツの捉え方がなぜこうも欧米と違うのか、誰か分かる人がいたら教えて欲しい。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:17 | コメント(0)| トラックバック(0)

映画「ゼイリブ」に見るテニスヘイトの実態

 昨年の11月にワタシが好きな映画「ゼイリブ」がブルーレイで発売された。(といってもアメリカで、なので輸入盤を買った。)SF/ホラーのジャンルで一時代をつくったジョン・カーペンターのトーンが出ている最後の作品だと個人的には思っている。これ以降の作品はメジャーでの制作を意識したカーペンターの狙いが外れて、つまらない駄作ばかりになってしまった。  エイリアンが地球を侵略する話は腐るほどあるが、洗脳という(めんどくさいが狡猾で影響力のある)やり方は初めて見た。内容はネタばれになるので触れないが、この作品で描かれた洗脳のやり方が現在の日本におけるテニスヘイト(差別)と似たようなものだ。それがテニス隠しで、テニス中継をタダのテレビ(NHKは除く)からほとんど駆逐した。勿論これは日本のテレビ側の意図した陰謀で、金がかかる割に数字(視聴率)が取れないテニスの締め出しである。関心を下げて興味を失わせるとは何と汚いやり口だろうか。見たい人はペイテレビで、は単なる言い訳で、自分達の興味の無さをはっきり示している。もうテニスがこの国のタダテレビにもてはやされることも、大々的に取り上げられることも多分ないだろう。それにしても随分とバカなことをしたものだ。テニスが人気スポーツとしてまともに扱われないなんて、世界的に見ても珍しいシェイムレス(恥知らず)な国ではないか。  この国でテニスファンは当分幸せにはなれない。お金がある人は国外に行き、無い人はストリーム中継を見て雰囲気を感じよう。それがこのクソッタレな国でテニスファンでいられる唯一の手段かも知れない。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 00:03 | コメント(0)| トラックバック(0)

全豪オープンと大相撲に見る人気スポーツのあり方

 もうすぐ開幕なのは(全世界的に)全豪オープンテニスのことなのに、この国ではなぜか大相撲の話だと思われるのがホントに腹立たしい。こんなに情報過多の現代でも、初日しかタダで見られないなんて一体どこが先進国なんだ、と疑いたくなる。かたや大相撲は、と言えば連日午後の3時頃から6時までNHK(総合テレビとラジオ第一)で生放送なのだから、ますます頭にくる。これではペイテレビを見る習慣のない人にテニスが無縁なのも当然で、こんな極端な情報格差を認めるわけにはいかない。オーストラリアと同じように(タダで連日)朝9時から夜の0時頃まで全豪をライブで見れば、テニスの面白さがイヤでも分かると思うのだが、そんな気の利いたテレビ局は今後もこの国には現われないだろう。その昔、ビージーズが歌っていた「トラジディ(悲劇の意味)」そのものである。タダのテレビで見られないスポーツがメジャーになる事はまずない。ヨーロッパで人気のハンドボールやバイアスロン、フットサルなどの競技が本当にこの国で認知されているだろうか。日本人が活躍できなければ一向に陽の目を見ないのは昔から全く変わらないのだ。おかしい、全くもっておかしい話だとは思わないか?タダテレビの意向しだいで人気スポーツかどうかが決まるのは甚だ不本意と言うしかない。もはや、ストリーム中継にしか希望はないのか。アメリカでやっているテニス専門チャンネルなんて夢物語なのだろうか。  テニスファンでいることがレベル(反逆者)の時代なのかも知れないが、まだ諦めるには早すぎる。この国のタダテレビが自らの間違いを認め改心するまでは、絶対に迎合してはならない。(アメリカやヨーロッパのように)テニスが当たり前のスポーツになるまで、この戦いはずっと続くのだ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 22:04 | コメント(0)| トラックバック(0)

正月はテニスざんまい?

 今年も寝正月を決めた。何処にも行かないし、無駄なお金も使わない。他人が休んでいる時に一緒に休むのは何かと効率が悪い。銀行や郵便局もやっていないし、寒い中わざわざ混んでいる所へ行くのは苦痛だ。こたつに入って、テニスでも見る方がよっぽどいい。とは言ってもこの国のテレビはあまり役に立たないので、ストリーム中継なのが不満だが全く見られないよりは全然マシだ。  ホップマン杯やブリスベン国際など、もうシーズンは始まっているのにこの国の反応の薄さには呆れる。もはや好き嫌いのレベルではなく、テニスというスポーツの価値をいっさい認めないつもりなのだろう。それならそれで、テニスファンだけがテニスを見ればいい。この国の惨状をいくら嘆いても何も変わらないが、テニスを見ていたい気持ちはずっとある。それだけで十分だ。ただ、テニス中継が地上波で長時間見られるオーストラリアの方が断然いい状況なのは確かだ。  全米の前にUSオープンシリーズがあるように、前哨戦を見てから4大大会を見たほうがずっと楽しいのに、未だにそういう見方もできないのが寂しい。テニスを見る習慣がないと言えば確かにそうだが、それは自然にそうなったのではなく、テニスを忌み嫌う人々(特に地上波テレビ関係者)のせいなのは忘れないで欲しい。  天皇杯サッカーも箱根駅伝も正月恒例の人気スポーツだが、(私だけは)ホップマン杯を強くお勧めする。テニスを見るのが当たり前の国のほうが、見たくても見られない国よりずっと幸せだと思う。    
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:18 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスとプライド

 今日はホップマン杯の「仏対スペイン」戦をシングルスだけストリーム中継で見た。ハイビジョンテレビに比べれば画も音も貧弱だが、この国のくだらない番組を見るよりはずっといい。頻繁に画が止まり、アド(広告)にも邪魔されるのでテニスを楽しむとは言い難いものの、パースで行われている試合を見られればまあいい方だろう。ただ、こういう状況を作ってしまったこの国のテレビ関係者には、怒りを通り越して諦めの感情しかでてこない。自らの手で、テニスという素晴らしいスポーツを排除してしまったのがどれほどの大罪なのか全く分かっていないのだろう。自分達に都合のいい(定時に終わるサッカーなどの)スポーツだけを取り上げ、都合の悪い(お金と時間がかかり、日本人が活躍できない)スポーツを締め出して格差をつける(関心を下げる)事は、明らかに意図した情報操作なのだ。だから絶対に洗脳されてはいけない。オリンピックでメダルを取った卓球やバドミントンの放送がライブになり、いくらかマシになったと言ってもそれはNHKに限った事で、民放は依然として何も変わってはいない。フィギュアスケートやゴルフの中継も録画ばかりだ。全く実施されそうもないマルチ放送を見ても、彼らが変化を求めないクズばかりなのは確かだ。  唯一、テニスファンができる抵抗はテニスの試合を見る事だけだろう。WOWOWやGAORA、ストリーム中継でもいい。こんなにひどい状況でも、決して迎合せずに抗って欲しい。むしろそうすることで、テニスファンとしての誇りを保っていけると現在は信じている。たとえ100万の他人が「イエス」と言っても、自分だけは「ノー」と言える信条だけは持っていたいものだ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 00:00 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスと休日

 もう今年もあと数日で終わりだが、今日から男女混合の国別対抗戦「ホップマン杯」が始まっている。当然ながらこの大会をフォローする日本のテレビは全くないのだが、非常にもったいない話である。そもそもテニスという人気スポーツがこの国で著しく過小評価されている(4大大会の決勝もタダで見られるのはウインブルドンだけ)のは、昔からよく言われる日本人選手の活躍うんぬんというより、大抵の人が休みの日にテレビで見られないことに原因があると思っている。年明けに行われるサッカー天皇杯決勝や箱根駅伝がことさら注目されるのも、ほぼ全国的な連休中にテレビやラジオでライブ中継されるからだろう。そう考えるとテニスの4大大会の日程が、この国の大型連休からことごとく外れているのがよく分かる。全豪が始まるのは学校の冬休みが終わってからだし、全仏はゴールデンウイークのずっと後、ウインブルドンと全米もちょうど夏休みの前後なのだから、これではテニスを見ない人(特に若い世代)には全くアピールできない。最も注目されていいプロスポーツが高校生や大学生のスポーツにも劣るように見られてしまうのは、(これまでさんざん言ってきた)この国のテレビ局の勝手な偏見(日本人が活躍できるスポーツしか取り上げない)とテニスの大きな大会がうまく連休の日にかみ合わないという2つの要素が絡んでいる。これを少しでも解消するには、WOWOWやGAORAが連休中にやっている大会をちゃんとフォローすればいいのだが、お金(放映権料)や(それ以前の)やる気の問題もあるのでそう単純ではない。  正月休みに好きなテニス中継を見たいだけのに、それすらも叶わないなんてホントにがっかりだ。「正真正銘のテニス後進国」は早く返上してもらいたい。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 15:42 | コメント(0)| トラックバック(0)

100回目での奇跡

 チェコがデ杯で初優勝した。ナダルがいないとはいえ、強豪スペイン相手にプレッシャーが重くのしかかるホームで勝ったのだから大したものだ。特筆すべきは、やはりステパネクの頑張りだろう。シングルスは決して上手くも、勝負強くもない彼が、ランキングでは格上のアルマグロに(時間はだいぶかかったが)辛抱強く戦い、最後には歴史的な勝利をチェコにもたらした。まさにデ杯らしいドラマチックな幕切れだったが、正直予想もしない結果に驚いた。おそらくプレイしていたステパネク自身と、それを応援していたチェコチームのメンバーぐらいしか今回の勝利を信じていなかったのではないだろうか。対戦していたスペインチームはもちろん、O2アリーナに駆けつけた満員の観客も、テレビ観戦していた億単位のテニスファンも多分スペインが勝つだろう、ぐらいの前提で試合を見ていただろう。だが、現実はそうならなかった。何度もブレイクチャンスを迎えながら、なかなか取りきれないステパネクのプレイにじれったさを感じながらも、少しずつ勝利という名のゴールに近づこうと奮闘するプロセスは、テニス特有の面白さとスリルに満ち溢れた濃厚な時間だった。これまでダブルスのプレイヤーとしてしか評価されなかったステパネクの最も輝ける瞬間とも言えるだろう。  今年最後の試合でこんなハッピーエンドになるなんて、テニスの神様の粋な計らいとしか思えない。ビバ、テニス!これだからテニスファンは止められないと、また改めて実感させられた。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 15:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスレスとスタースポーツと最後に・・・

 テニスレス解消の為に始めたロト6で4等(11500円)に当選した。嬉しいのは嬉しいが、これではWOWOWもGAORAも数ヶ月しか見られないので、11月発売のブルーレイソフトにまわすことにした。だからまだテニスレスのままである。ストリーム中継は見ようと思えば見られるので完全なテニスレスではないが、落ちつかないネットよりテレビの方が断然いい。ただ、自分の中でテニスはタダで見るものと決めつけているので、ペイチャンネルには縁がない。多分、93年の4月から06年1月まで見ていた「スタースポーツ」(香港のタダ衛星放送)のせいだろう。94年までは4大大会が全てライブで見られたし、95年~97年は全仏を除く3つ、98年からは2つ(ウインブルドンと全米)に減ったものの、タダなので何の問題もない。その頃のWOWOW、GAORA共に(現在と比べても)ライブも極端に少ない貧弱な内容だったので、余計にスタースポーツが面白く見えた。初めてライブで見たヨーロッパのインドア大会「グランドスラムカップ」(93年)でチェコのペトル・コルダ(98年全豪優勝)が当時世界1位のサンプラスと2位のシュティッヒを、どちらも4時間オーバーのマラソンマッチで下して優勝したのが私のベストオブ2マッチである。03年の全米でWOWOWがなぜかスキップした女子SF「エナン対カプリアティ」戦もライブで見られたし、何よりも個人的なスポーツ観を一変させてくれた。今のストリーミング中継のはしりとも言える「スタースポーツ」はテレビにおけるスポーツ中継の1番良い形を示していたのだ。タダのライブ中継がいかに沢山の人に有益で、かつ大きな影響力を持つ事をはっきりと証明したのである。それに立ち会えた事がホントに幸福だったと思う。  このブログを書き始めて今回できりのいい50コ目のタイトルなので、これをラストにしたい。この場を提供してくれたテニス365さんと、アクセスしていただいた方には感謝している。一時でもスポーツライター気分になれた事が私にとっての財産になった。特に「カウンターテニスの真実」と「名勝負の裏側」はずっと書きたいと思っていたので、その夢が叶えられて十分に満足している。どんな形でも自分を表現するのは楽しい。上手いかどうかではなく、1度やってみるのが重要だ。  最後にテニスに携わる全ての人と、テニスファンが幸福でありますようにー。おしまい。 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 12:20 | コメント(0)| トラックバック(0)

私をインドアに連れてって

 ようやく暑さもひと段落した。短いアジアツアーが終わるとインドアのシーズンになる。個人的に言えば、テニスはインドアに限る。まず、雨の心配がない。全仏、ウインブルドン、五輪に全米と今年は雨ばかりである。テレビ観戦でもイライラするのに、安くないチケットを買い、わざわざ会場に行って「今日の試合予定は1日キャンセルです。」と言われたら相当なショックだろう。「テニス観戦なんてもう2度と行かない。」と思われたら大損失だ。だからこそメインコートに屋根が必要で、最低でも1試合はプレイ可能な状態にすべきだが、未だに4大大会さえそうなってはいない。会場に来た人に辛抱強さを求めてはダメだ。いつでも快適に観戦できるようにお金と時間をかけて雨対策をしなければならない。長い目で見れば、その事が多大なメリットになるのだから。  インドアのいい点その2は会場の雰囲気がいいことだ。アウトドアのように周りの騒音や風に煩わされず、試合が面白ければウェーブも自然に起こるし、会場全体に一体感が生まれて楽しい。そうでなければ熱心なリピーターにはならない。ほとんどの大会が行われるヨーロッパが寒いのが1番の理由だろうが、季節によってインドアでも出来るのがテニスの良い所だ。(かつての)この国で開催していた「セイコースーパーテニス」やデ杯決勝の翌週に大会があった「グランドスラムカップ」が今になると懐かしい。インドアの国際大会が年に一つも無いなんて、えらく寂しい国になったものだ。  今年のツアーファイナルは女子がトルコのイスタンブールで、男子はまたロンドンだ。まだ少し先の話だが、こたつに入ってみかんでも食べながらテレビで見るのが「正しいインドアテニス観戦様式」じゃないかと思う。    
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:54 | コメント(0)| トラックバック(0)

テニスのある生活とない生活

 全米が終わると、またテニスレスな生活に戻ってしまった。なんとなく活力が失われた気がする。テニスが見られる状況とそうでない状況では確かに差がある。多少のメリハリは必要だが、見られる方が絶対いい。どんなに小さい大会でも、録画でも(タダなら)別に構わない。いいかげんWOWOWやGAORAと本契約しなさい、と誰かに言われそうだが、心の中で何かが引っかかっていてそれに踏み切れない。テニスが一番大事なスポーツなのも、何度も言ってきた日本のタダテレビが役に立たないのも十分承知しているけれど(ネットのストリーム中継は今回は対象外にする)とにかく有料だと嬉しくない。同じ大会を見ても、有料と無料ではワクワク感が著しく違うせいだろう。タダのライブ中継が100点だとすると、有料の場合は最高でも60点ぐらいだ。だいいちWOWOWには副音声が無いし、GAORAはライブ自体が少ないしと、いちいち文句をつけたがるのは個人的なわがままだろうか。それとも完璧なテニス中継をペイチャンネルに求め過ぎなのか?いずれにせよ私の納得指数がどちらのチャンネルも低いのだ。だからと言ってアメリカやイギリスへ(テレビ観戦したいだけの理由で)行くのも全く現実的ではない。すると必然的に代替(他のスポーツを見る)ぐらいになってしまう。なんとも矛盾しているが、まあ視聴期間限定のテニスファンが一人ぐらいいてもいいだろう。理想と現実のギャップは何にでも付いて回るものだ。  11月のATPファイナルはスカパーe2の無料体験で見る予定だが、それまではどうつなごうか思案中だ。いっその事妥協してしまえば楽にはなるだろうが、それでは自身のポリシーに反する。形は違えども理想を追い求めるのは誰もが同じ。ロト6でもやってみるか・・・。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 00:37 | コメント(0)| トラックバック(0)

マレー記念日

 遂にマレーがやった。フルセットの末にジョコビッチを下して、全米のタイトルを初めて獲ったのだ。勝因は最初の2セットをきっちり取って、確実に勝てる形をつくったことだ。ウインブルドン敗戦のフィードバックが上手く出来た。2セットアップしてからも無理にストレート勝ちを狙わず、ジョコビッチの反撃と疲労度具合を見ながら、じっくり5セットまで待つ余裕があった。ここが最大の成長で、試合自体も長いラリーが多く、見ごたえある素晴らしい内容だった。個人的にはフェデラーロディックの決勝も見てみたいと思ったが、結果的にマレーのグランドスラム初優勝を見る事が出来たのはラッキーだった。まさに、セレンディピティとはこういうことを言うのだろう。今まで4強と言われながら、なぜかタイトルに縁が無かったマレーには格別だろう。(ツアータイトルではない)オリンピックの金メダルだけでは本当の意味で認めてもらえない。メジャータイトルを獲って初めて名選手の仲間入りをするのだ。しかし、5度目のチャレンジでタイトル獲得の意味は大きい。コーチのレンドルもそうだったが、今後の全豪やウインブルドンでも、周りが驚くくらいあっさりと優勝するかも知れない。それほど、この1勝はマレーにとっての大きな転機に成りうるのだ。これでまた一つテニスファンに楽しみが増えた。  一人のアンディが引退した同じ大会で、もう一人のアンディが優勝するなんて出来過ぎな気もするが、皆がハッピーならそれでいい。それにしても優勝賞金が190万ドルとは驚きだ。俗な話だが、いったいマレーは何に使うのだろう。ジャパンオープンの暇な時に誰か聞いてくれないだろうか?
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 17:23 | コメント(0)| トラックバック(0)

超難問?デルポトロ攻略法

 今大会限りでの引退を表明したロディックにとっての最初のビッグマッチが明日の朝にある。あの錦織キラーのデルポトロ戦だ。ロディックには是が非でも決勝まで行って欲しいが、この全米での優勝経験がある強豪を倒すのは至難の業だと言える。私もブラッド・ギルバートの名著「ウイニング・アグリー」に習い、デルポトロのアラ探しをしているが、これといった解決策はまだ見つからない。ただ、断片的な要素から自分勝手な「デルポトロ攻略法」のいろいろな仮説を立ててみたい。  1、リターンゲームはイマイチ?  デルポトロのサービスリターンはあまり上手くない。五輪SFのフェデラー戦でも、すんなりブレークしたのは1回のみで、これはビッグサーバーのロディックには有利に働くはずだ。サーブの調子が良ければ、自分のゲームはまずキープ出来るだろう。  2、バックサイドをねらえ!  トロイツキがやっていた徹底的バック狙いはどうだろう。明らかに得意のフォアに比べると、バックはいささか不安があるように思える。両手打ちなので安定はしているが、サーブ、ストロークともにバックサイドをメインに攻めたほうがいい。ナダル同様、バックとフォアの切り替え時のミスも狙えそうだ。  3、緩急と前後への揺さぶり  錦織に強いという事実は、同じスピードや高さのボールでの打ち合いではまずいという事だ。特に、低くて速いフラットボールと遅いスライスへの対応は抜群である。フェデラーに決勝で勝ったのもそのせいだと考えられる。と、なると対錦織戦でチリッチの使っていた特有のはねるサーブや、ベースライン付近へのループぎみのボールが有効ではないか?またデルポトロはネットプレイもそつなくこなすが、この長身選手にはベースラインで打ち合うよりも、足への負担が大きい前後への揺さぶりが効果的だと思う。ロブも怖がらずに試した方がいい。長身だからロブはやってこないだろう、という思い込みの裏をつくのだ。(ただ、実際の試合で使っている対戦相手をあまり見ないが。)とにかくどういった方法でもいいから、デルポトロのプレイのリズムを崩すのが重要だ。  4、最終手段はタイブレーク活用  自分のサービスゲームのキープだけに専念し、わざと消耗戦に持ち込んで最終的にタイブレークを取るやり方だが、もちろん一歩間違えば自滅覚悟のギリギリ戦法である。自身の体力、メンタル共に消耗し、一番面倒くさいが強敵を倒すのに手段を選んではいられない。次の試合は考えないことで実行できるが、なるべくなら避けた方がベターだ。  いずれにせよ、この試合に勝たなければロディックのキャリアは終わる。自分の出来る最高のプレイをして、夢を繋いで欲しいものだ。 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:19 | コメント(0)| トラックバック(0)

必勝!?デルポトロ戦法

 錦織が敗れた。相性が良いと思われたチリッチ相手に1セット取るのが精一杯で、ほぼ完敗に近い。明らかにこれまでとは違う試合内容だが、それはなぜか?今回の対戦でチリッチはあるプレイヤーの錦織攻略法を自分のプレイに取り入れていた。シードがついた現在の錦織を持ってしても、どうしても勝てないトップ10プレイヤーのデルポトロである。彼と同様に長身でビッグサーバーのチリッチにしてみれば、至極当然だろう。この「デルポトロ戦法(仮)」にいく前に、錦織がアップセットしたトップ10プレイヤーを見てみよう。同じ全米で勝ったフェレール、以前のブレイクやインドアでのジョコビッチなどだが、共通の特徴がある。ベースラインで同じペースのボールを打つプレイヤーである。このスタイルのプレイヤーに錦織は強い。逆を言えば錦織攻略の鍵は、同じスピードや高さのボールを続けて打たない事だ。緩急をつけるのが1番いい。チリッチもベースライン付近で高くはねるボールを意識的に入れて、錦織にハードヒットされないようにしていた。もう一つの効果的な戦術はアングルの多用である。器用そうな錦織があまり上手く対応できないのがアングルショットで、サイドラインから外に逃げていくボールがフォア、バックサイド共に苦手に見える。このショットでオープンコートをつくってからダウン・ザ・ライン(ストレート)のウィナーを取るパターンも度々あった。勿論サーブも同じ狙いだ。  今回の敗戦の意味は大きい。「デルポトロ戦法(仮)」が錦織に有効な事がハッキリ証明されたからだ。もしチリッチ以外のプレイヤーもこのやり方をやってきたら、錦織のサクセスストーリーはすぐに終わるかも知れない。そうならない為には対応策が急務だが、「天才型プレイヤーはフィードバックが苦手」なのは錦織も同じらしい。今、1番の岐路に彼は立たされている。トップ20台が最高でキャリアを終えるか、それともトップ10に食い込む世界的な選手にまで登りつめるかのどちらかだ。ピンチの時にブレイクスルーのいいアイデアを思いつくのも、超一流プレイヤーになる為に必要な条件と言えるだろう。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 13:22 | コメント(0)| トラックバック(0)

ノーペイン、ノーゲイン

 オリンピックでのテニス競技が終わった。男女の決勝はどちらも一方的になり、つまらなかった。一番のクライマックスが台無しである。シャラポワフェデラーも疲労がピークで試合どころではなかったのだ。特にフェデラーはセミのデルポトロ戦ですでに燃え尽きた感があった。やはり最終セットでタイブレークなしはプロ選手でも酷だと思う。完全決着の為なのは分かるが、いつまでたっても試合が終わらないのでは見ている方も疲れてしまう。テニスがタダのテレビでやらない大きな理由もそれであり、いくら長時間プレイしても内容の伴わない試合は名勝負ではない。単なる時間延ばしのルールは改正するべきだ。それでテニスがつまらなくなるとは思わない。次の日の試合にまで悪影響を及ぼすITFの古臭いルールは、選手はもちろんその試合を見るテニスファンにも百害あって一利なしだと思う。  五輪初のストリーム中継で初日からテニスやバドミントンなどのテレビ被差別競技が見られたのは良かった。だが、PR不足もあって見ていた人の数がせいぜい5万人が最高で、テレビとは比べようもない。錦織の試合がBSでライブだったのはうれしいが、テニスというスポーツへの関心が如実に薄れている事を実感させられた。五輪というビッグイベントをネットで中継してもテレビの影響力には遥かに及ばないのが現実だ。やはりテニス復権の為にはテレビで日常的に取り上げてもらう必要があるだろう。それもタダでだ。  もう今月末には全米オープンが始まる。だが、いまだにセンターコートに屋根はない。もう雨による中断はたくさんだ。少し前にUSTAはCBSと新しい放映権契約をしたはずだ。それに比べれば屋根を造る費用など大した額ではないだろう。上手くいくかどうかはともかく実際に試してみるのがアメリカ人の気質なのに、何故かこればかりは別らしい。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:25 | コメント(0)| トラックバック(0)

天才ゆえの悩み

 ロンドン五輪の男子SF「フェデラー対デルポトロ」戦を見た。長い時間(4時間26分)がかかった割に内容はプアーだった。名勝負に思えた人も少なからず居ただろうが、個人的にはその範疇に入っていない。それもそのはず、フェデラーが再三再四のブレイクチャンスを逃し続けたのがこんなマラソンマッチになった要因だからだろう。彼が大事なポイントを取り切れず、モタモタするようになったのは2008年にナダルに4連敗(モンテカルロ、ハンブルグ、全仏、ウインブルドン)した頃からだ。全仏で何度も、ナダルのゲームをあと1ポイントでブレイクできる所まではいくのだが、結局それが取れずに結果、負けることが続いたのがトラウマになったと考えられる。ヒンギス同様、グランドスラム決勝で負ける事は敗者に深刻なダメージを与える。ナンバー1だったフェデラーも例外ではない。その年の優勝回数は激減し、それまで負けたことのなかったような相手(ステパネクやフィッシュ)にも負ける時があった。このナダルからもらった負の遺産が未だに払拭できないでいるフェデラーを見ると、いかにナダルの存在が大きいかが分かる。彼がいない時にしかメジャータイトルを獲れないのもその表れだろう。  「天才型プレイヤーはフィードバックがあまり上手くない」のが私の定説だ。ヒンギスがカムバックした時も、4大大会でキム・クリスタースに勝てずにそのままフェイドアウトしたし、グランドスラムでフェデラーがナダルに負け続けているのも、そもそもそこに原因があると思う。なまじ他人より上手な為に自分の力だけで何とかなる、と考えるのだ。だから他のプレイヤーの研究をあまり重要視しない。自分がやってきた勝ち方にこだわるあまり、変化を受け入れるのに抵抗がある。根本的にナダルに勝てないのは自分のミスが多いせいなのに、ウィナーの数が多ければ大丈夫だとか、格下の相手には多少時間がかかっても最終的には勝てるだろう、という大ざっぱでケアレスな試合が目立つ。それもこれも、彼が長くナンバー1だったがゆえの悪い癖のようなものだ。だが、ジョコビッチが先シーズンにナダルに連勝できたのはしっかりフィードバックしたからで、決して偶然ではない。地味な選手のスキアボーネやストーサーが強くなったのもフィードバックを重ねたからで、違う結果を出すには詳細なフィードバックが絶対に必要である。  もはや今のフェデラーにとって、ナダルの存在は例外なのかも知れない。しかしナダルに勝つには彼自身がフィードバックを意識しなければダメである。「夏休みの宿題」ならぬ「フェデラーの宿題」を、彼は今年も手をつけずに終わるのだろうか。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 17:46 | コメント(0)| トラックバック(0)

二人の世界

 「錦織対フェレール」戦が行われていた同じ時に、ナンバー1コートでこれまで見た事もないような試合を見た。シャラポワがレシツキ相手に1セットダウンから逆転で勝ったのだが、その経過が異様としか言えないような内容だった。まず試合時間が2時間47分、その内訳は1セットが73分、2セットが49分、3セットが45分である。一番時間がかかった1セット目のタイブレークを逆転で失ったシャラポワが負ける(というか、諦める)のは容易に想像できた。他のプレイヤー同様、オリンピックという名のたかがエキシビションである。4大大会に比べればどうでもいいはずだ。しかし、彼女には負けられない理由があった。直近の同じウインブルドンで完敗したレシツキにリベンジする為である。それまでシャラポワに1度も勝てなかったレシツキは、対シャラポワ戦の具体的な戦術を用意していた。相手サーブ時にリターンのタイミングを早める、サーブを確実に入れる、どんなボールの揺さぶりでもとにかく返球するのを徹底する、シャラポワの強烈なウィナーをしゃがみ打ちで切り返すなど、多くの工夫が見られた。だから1セット目を取った時点で、今日の試合も勝利を確信しただろう。だが、シャラポワは諦めなかった。自分に対して自信満々で、負けるはずが無いと思ったレシツキへのプレイヤーとしての意地かも知れないが、誰もが困難だと思ったミッションにあえて挑んだ。レシツキの新戦術に苦しみながら、見ている方が言葉を失うほど(事実、2セット目からは観客もポイントが決まるごとに反応はするものの、大半はシーンとなってしまった。)この試合に勝つことに執着した理由が分からない。(すでに体力、メンタルともにギリギリの所で)もはやメダルやエキシビションだとか、明日の試合ことなど全く忘れてしまったように全力でプレイするシャラポワとレシツキには、プロテニスプレイヤーとしての本能がそうさせたとしか思えないほどの凄みを感じた。まるで「エースをねらえ」のお蝶婦人と岡ひろみの最終対決のような、二人だけにしか分からない世界感の試合が実際のコート上で展開されたのだ。このことに驚かないテニスファンはまずいないだろう。ものすごいものを見てしまった。きっと見た人の記憶に焼きついてしまいずっと離れない、いい意味でのトラウママッチなのは確かだ。  あれだけ凄まじい内容の試合にも関わらず、勝ったシャラポワはケロッとしていていつもと変わらない笑顔だった。もちろん負けたレシツキも、内心はものスゴーくがっかりだろうがすっきりとした表情をしていた。でも、こんなにストレンジで痺れる試合をテレビで放送しないなんて、この国のテレビは・・・。言いたいことはわかるだろう。そういう事だ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:12 | コメント(0)| トラックバック(0)

キロクヨク

 人間には食欲や睡眠欲といった本能的欲求に近い「記録欲」があると思う。「大事なものを自分や他人の為に残したい欲求」である。人類の創世記から、ありとあらゆる媒体での記録が容易になった現在でもそれは変わらない。ウインブルドンのオフィシャルフィルムを毎年つくるのはその為で、マレーが74年ぶりに決勝に出た事をちゃんと記録しておくのだ。そして、それは個人でも驚くほどカンタンに出来る。配信サービスなんて便利なものもあるが、自分の大事な記憶の整理は自分自身でするものだ。他人任せではいけない。  昨日ブルーレイレコーダーを買った。チューナーが1コだと何かと不便なのでダブルの1番安いのを選んだがやっぱり新品はいい。VHSビデオの頃には難しかった長時間録画と大量保存を一気にクリアしたこのニューマシーンでエアチェックすべき対象は何か?それはもちろんテニス中継である。これほどピッタリのセッティングも他にないだろう。先日終了したウインブルドンも1日に約9~11時間ぐらいは中継できるのだから、まずハードディスクでないとフォローできない。テニスファンにはマストなアイテムともいえそうだ。  そう考えてみればテニスは時間がかかるスポーツだ。1セットがタイブレークまでいくと約1時間かかり、仮に3セットなら3時間近くかかる計算になる。それが何試合もあるのだから日本のテレビにテニスが嫌われ、サッカーばかりになるのが分かる気がする。しかし、それは時間枠やお金のことしか考えないこの国のテレビの浅はかさで、テニス程テレビ向きのスポーツはないと思う。テレビカメラで全景を捉える事さえ大変なサッカーのフィールドに比べればテニスコート1面なんて狭いものだし、各ホールごとにカメラが要るゴルフよりずっと中継しやすい。寒い季節にはインドアの試合もできるし、ちょっとばかり金はかかるがチャレンジシステムはスリリングで面白い。それに4大大会のメインコートなら複数のカメラで2、3時間は試合をライブ中継するのだから、マイナーな選手からすれば文字通り(演劇の)スター扱いである。シャラポワの様にルックスがある女子選手がアピールする場としても最高だろう。何よりテニス会場の雰囲気がいい。サポーターどうしが(時には)トラブルになるサッカーに比べても、とてもナイスな人達に思える。こう見ただけでもテニスが魅力十分のスポーツなのに、わざわざ見る機会を少なくしたのが理解に苦しむ。今からでも遅くない。テニスを再評価して少なくともメジャー大会とツアーファイナルのセミとファイナルぐらいはタダで放送すべきだろう。  ようやくテニス中継をマトモにフォローできるハードができたというのに、肝心の番組がないのがなんとも寂しい。ああ、そういえばビーキャスカードにはWOWOWとスカパーe2の無料体験が付いていたっけ。早速全米とATPツアー ファイナルを見てみよう。パソコンのシケた画面よりはずっとマシなはずだ。 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:37 | コメント(0)| トラックバック(0)

運命のいたずら

 ウインブルドンが終わった。シングルスの女子はセリーナ、男子はフェデラーという大本命が優勝するいつもらしい幕切れだった。ラドバンスカもマレーもこの恐るべき優勝常連者たちにアップセットすべく頑張ったのだが、そうはならなかった。勝負強いシャラポワやクビトバのように最初の決勝でタイトルを獲れる場合もあるが、大抵は時間がかかるのが普通だ。93年の決勝でグラフに負けたノボトナが実際にタイトルを獲得したのは5年後の98年だし、92年にアガシに敗れたイバニセビッチがワイルドカードをもらって(通算4回目の決勝で)やっと優勝したのは9年後の01年である。いかにここで勝つのが大変かが伺えるエピソードだろう。だからマレーもラドバンスカも諦めないで欲しい。今回決勝まで進出したのは(決してまぐれなどではなく)優勝するチャンスが十分にあるという事だ。まあ、現在トップ5にいる2人がこれが最初で最後の決勝、などとは全く思っていないだろう。(特に)近い将来マレーには「この敗戦があったから優勝できた。」とインタビューに答えて貰いたい。きっと違う意味の涙が出るはずだ。  ただ、(マレーのファンには悪いが)決勝の相手がマレーになった時フェデラーは(内心で)優勝を確信したに違いない。3年前とほぼ同じシチュエーションだったからだ。あの時も苦手のナダルは欠場し、決勝で相性のいいロディックに5セットまで追い詰められはしたが、結局優勝できた。そして今年も。あのマリッセ戦での腰痛というアクシデントがあったせいで、フェデラーが(多分、試合を長びかせたくない一心で)自分の1番いいプレイを引き出したのはなんとアイロニー(皮肉)で運命的な出来事ではないか。そう、(まるで神風の様に)こんな絶好のタイミングで再度追い風が吹いたのだ。その勢いのままナンバー1のジョコビッチを破り、優勝にまでたどり着いた。この一連のプロセスを見る限り、やはり彼がナンバー1にふさわしいのかも知れない。それは、今回でサンプラスの優勝記録に並んだフェデラー自身はもちろん、きっと全世界のテニスファンとテニス界全体にとっても幸せな事なのだろう。   
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 20:19 | コメント(0)| トラックバック(0)

ビューティフル・サンデー

 フェデラーとマレーが決勝に進出した。2人共セミファイナルは会心の試合内容で、まさに誰もが待ち望んだドリーム・ファイナルの実現だ。こうなったのもナダルが2回戦で負けたからである。もう正直「ナダル対ジョコビッチ」の決勝には飽きたところだったのでタイムリーなカードだろう。ちょうど2009年の状況に似ている。あの時の「フェデラー対ロディック」も名勝負だったが、今度もそうなることを望みたい。どちらが勝ってもハッピーエンドに違いない。ナダルファンには申し訳ないが、ナダルがいない時の方が明らかに雰囲気が盛り上がる気がする。ナダルには4大大会は適当に休んでもらうのがベターらしい。  それにしても今大会は雨の影響が大きかった。センターコートには屋根が付いたが、その他のコートは以前と変わりない。せめてナンバー1コートにも簡易型の屋根を付けられないだろうか。待たされるのはいつでも苦痛だ。それとセンターコートやナンバー1コートの試合開始時間も(日本時間)午後9時から7時に早めて欲しい。そのせいで毎日寝不足なのは健康上非常に良くない。全仏も6時からなのだから検討ぐらいはして貰えないだろうか。  それと懐かしいゲストがたくさん来ていたが、皆優勝した人ばかりでそうでない人は呼ばれないようだ。やっぱり優遇されるのは勝者だけ、なのはハッキリしている。  さてフェデラーとマレーのどちらか、と言われればフェデラー優位は動かない。場数(優勝経験)の差があるからで、マレーが勝つには最初の2セットを取るしかない。あるいは、5セットまでなんとか持っていきスタミナ勝負にする手もあるが、フェデラーのサーブの出来がいいとそれも難しい。一方、フェデラーがやるべきことは3つだけだ。サーブを入れること、力まないでプレーすること、試合を長びかせず4セットまでに終えることである。  (決勝がいつも名勝負になるとは限らないが)地元のマレーが自身初のメジャータイトルを獲る瞬間に、センターコートは一体どうなるのだろうか。それともフェデラーの(ひさびさの)うれし泣きが見られるのか、どちらのエンディングでも興味津々ではある。しかもそれがライブで見られるのだから、テニスファンにとって至福の時なのは間違いない。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 23:01 | コメント(0)| トラックバック(0)

夢の途中

 「あっざりーん。」「はーい。ウインブルドンクオーターファイナルはっじまるよー。」唐突だが「ゆるゆり」というテレビ東京でやっている人気アニメの第2期が放送開始したので、それのプロローグ風に始めてみた。(決して、アザレンカの存在感が薄いわけではない。)いよいよウインブルドンも男女共にあと7試合づつになった。ここまで来れば優勝したいのはだれもが同じだが、メジャータイトルというのは(大抵は)優勝経験者に転がりやすい。ウインブルドンも例外ではなく、ナブラチロワやグラフ、サンプラスといった、誰もが認める大本命が獲得するのが通例だ。その一方で決勝まで進みながら、1度もタイトルに手が届かなかったレンドルやセレシュ、エナンなどの名選手もいるのが不思議なくらいだ。クライチェクやマルチネスなどのそれが最初で最後の場合もあるにはあるが、レアケースといっていい。だが、決勝の常連が(予定調和に)勝っても個人的にはちっとも面白くない。ここは初優勝がかかる選手を押したくなる。セリーナとクビトバは除くと、残りはアザレンカ、ラドバンスカ、カーバー、レシツキ、キリレンコのシード順になるが、やはりイチオシはノーシードのパスゼックだ。ウォズニアッキにアップセットしたのは単なるまぐれではない。彼女の勝負強さは本物だ。昨年もベスト8には入っているので相性はいいのだろう。ただ、ここからが勝負所だ。どんなに実力があってもタイトルを取らないと本当の意味で評価されないのがこの世界の常識なので、今回のチャンスを十分に生かしてほしい。勿論アザレンカを倒すのはとても大変なのだが、やって出来ない事はない。アンダードッグにはアンダードッグなりの戦い方があるはずだ。パスゼックの最大の武器である、テクニックを超えるメンタルの強靭さが「2度目のアップセット」にも必要だ。  「実力のあるいい選手」でキャリアを終えるのも悪くはないだろうが、1つくらいはメジャータイトルがあったほうがいいに決まっている。4度目の正直でワイルドカードから優勝したイバニセビッチや、最初の決勝から5年かかって夢を叶えたノボトナのように、歴史に自分の名を刻むのもいいものだ。ひさびさの「ノーシードからの優勝」をライブで見てみたい。度胸と愛嬌を兼ね備えたパスゼックに、気まぐれなウインブルドンの女神は微笑むのだろうか。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 22:23 | コメント(0)| トラックバック(0)

アップセット・レディース

 昨日、感動的な試合を見た。名勝負はいつも決勝ばかりとは限らない。グランドスラム大会なら1回戦でも十分に起こりえるのだ。直前の「エイゴン国際」で優勝したパスゼックが、ウォズニアッキにアップセットしたのだ。こう聞くと、ウォズニアッキの調子が悪かったように思うかも知れないが、決してそうではない。先週に初戦負けしたおかげで、やる気もコンディションも十分だった筈だ。ここ2年はナンバー1だった彼女が、よもや2週続けて1回戦で負けるとは夢にも思わなかった。全仏での「アザレンカ対シブルコワ」戦もそうだが、なぜこうも女子のアップセット試合にばかり感動するのか自分なりに考えた。女性の方が男性よりも勝負への執着心が強いのもあるが、それまであまり認められずにいた選手が、自分よりも強いとされる選手を倒す事でそのアイデンティティが(驚きを持って)多くの人に見出されるから、が理由だと思う。勝負事にドライな欧米では勝者には寛容だが、敗者には厳しい。どんなに善戦しても最後に負けたのでは評価は変わらない。テレビ中継の解説者を始めとする関係者はもとより、そのスタジアム中の観客や、テレビ観戦している億単位の人が、多分シード選手が勝つだろうという前提で試合を見ている。つまり完全アウェー視の中で自分が勝つのを信じているのはその選手1人だけだ。時にはその自分自身さえも「今日はムリだ。諦めろ。」と思う瞬間があるだろう。そんな状況で勝つ事がいかに大変かは想像できる。  雨で屋根を閉めたせいで、やたらボールをヒットする音が響くセンターコートでの第1セットが70分、第2セットは77分、第3セットは45分かかった壮絶な試合にパスゼックは勝った。あのウォズニアッキと徹底的に打ち合って最後にはKOしたのだ。1セット目を逆転で取り、2セット目にはマッチポイントまで在りながら負けたウォズ二アッキには相当なダメージだったろう。でも、こんな素晴らしい試合をまた見てみたい。(ひねくれた見方しかできないが)テニスファンで本当に良かったと思う。  お気に入りの選手以外の試合もたまには見たほうがいい。貴方のつまらない先入観を覆すビッグサプライズが待っている。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 20:14 | コメント(0)| トラックバック(0)

名勝負の裏側

 (1度引退する前の)伊達公子のベストマッチは、と聞かれて恐らく大半の人の答えは、96年に有明で行われたフェド杯での対グラフ戦だろう。3時間25分の激闘の末に、当時ナンバー1のグラフに初めて勝った試合で、ファンや関係者、そして伊達自身もそれを認めている。ただ、「私が考える名勝負の定義」に当てはめるとどうもそうではないらしい。では、その定義は何かというと、1、お互いのプレイヤーがその試合にどうしても勝ちたいと思い(モチベーションのレベルの高さ)2、その持ち味を十分に発揮した上で勝負が決まる事(パフォーマンス自体のレベルの高さ)である。伊達対グラフ戦で2は、その試合内容を見ればもちろんクリアしているのだが、問題は1の方だ。具体的に言えば、なぜグラフが日本に来たか、だろう。NHKの(ラジオの)ニュースでグラフがこのフェド杯に参加すると聞いた時、すぐにこれはおかしいと思った。普通は若手中心のメンバーで構成されるフェド杯に、(ベテランで)ナンバー1のグラフがわざわざ召集されるはずはない。よっぽどシングルスの有力選手がいなければ話は別だが、ドイツではナンバー2の実力者アンケ・フーバーもいたし、このグラフの急遽参戦に1番驚いたのは(多分)日本側ではなく、同じドイツチームのメンバーだったに違いない。もう1つ気になったのは、グラフが95年と96年の全豪をスキップ(欠場)した事情で、その2年は東レPPOにも来なかった事だ。もうここまでくれば分かると思うが、グラフが日本に来た理由は、国同士が威信を賭けた戦いだったからではなく、単なる顔見せだったと個人的には思っている。ナンバー1プレイヤーがさすがに2年もほったらかしではまずいと思ったのだろう。だから4月に日本でフェド杯があると聞いて、あわてて参加する気になったのだ。普通の大会なら1週間は滞在する所だが、幸いフェド杯なら2日で終わる。まさに「渡りに船」の心境だったはずだ。あれだけ死力を尽くした伊達とのロングマッチを終えた後に(正式なダブルスのペアがいるのにも関わらず)フーバーとの急造ペアで最後のダブルスの試合にも出たグラフには、もうフェド杯の勝ち負けはどうでもよかったのだ。ただ、自分がアピール出来ればいい、グラフなりの2年分のサービスのつもりだったかも知れない。  まあ、これも「ナダルはカウンターテニス説」を唱える私だけの仮説の一つだ。信じる、信じないは貴方次第にしておこう。  最後にマイベストを挙げれば、「トーシバ・テニス・クラシック」で優勝した試合である。初対戦で勝って以来、ずっと連敗していたサンチェス相手にスマートなテニスで勝利した伊達の最高の瞬間だったと思う。そして、クルム伊達のベストマッチは果たしてどの試合になるのだろう。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 18:38 | コメント(0)| トラックバック(0)

ウインブルドンとスイカと雨

 今年初めてのスイカを買った。ウインブルドンで連想するのは普通イチゴだろ、とツッコミが入りそうだが我が家ではスイカである。スイカが近所のスーパーで出回る頃に始まるのが「全英オープン」じゃなくて「ウインブルドン」なのだ。今年のテニスシーンのハイライトといっていい。ここを制した者がキングであり、クイーンになる。暑い日にスイカやそうめんを食べるのと同じくらい、ウインブルドンを見るのは当たり前のシーズン行事だ。残念ながらテニス後進国になってしまったこの国でも一応その事は忘れていないらしい。  「雨に濡れながらーたたずーむ人が居るー」そんな懐メロが思い出される以前のウインブルドンのイメージは、雨で中断ばかりで見ていて疲れる、だったのがようやく屋根が付いたおかげでそれは無くなった。最初の週さえうまく乗り切ればそれほど影響はないだろうが、試合が中断する度にやきもきさせられる選手と私達、そして中継しているBBCやその素材をもらっているWOWOWやNHKにも「恵みの屋根」だろう。お金と手間暇がかかる事には誰もが消極的になるらしいが、それも1度付けてしまえば皆がハッピーなのだから「全仏」や「全米」も先延ばしせずに早く取り掛かればいいのに、関係者の口は以外な程重い。せめてこれからつくるテニス用の施設は、全天候型を義務づけた方がいい。「ただいま雨により試合が中断しております。」こんな表示を4大大会では見ない日が来ますように。 ああ、でも中断した時に昔の試合を流すのはとてもいい暇つぶしなんだけどね。「マッケンロー対ボルグ」とか、「グラフ対ノボトナ」、「イバニセビッチ対ラフター」など、最近テニスが好きになった人にもおすすめだ。「伊達対グラフ」の日没中断までを見たら、なんてすごい試合なんだろうと再評価されるに違いない。(アーカイブなどと一様に扱って欲しくはないが)見る者に感動を与える当時の名勝負の数々は、何年経っても輝きを失う事はないのだ。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 20:16 | コメント(0)| トラックバック(0)

カウンターテニス攻略法

 カウンターテニスについてちょっと前に書いたが、その補足説明をしたいので再度取り上げた。このスタイルのテニスに勝つには次の3つの事項の理解が必要である。1、相手のミスを増やして勝つ事を目的にした、とてもネガティブで特殊なテニスである。2、自分の凡ミスをなるべく避ける。3、カウンターテニスをするプレイヤーのミスを増やすのが1番効果的な対処法である。(補足したいのは以下のとおり。)  まず1だが、サンチェスやヒューイットが4大大会で優勝できたのは、このテニススタイルをやる選手が他にいなかったからだ。つまりこのやり方に引っかかる(対処できずに負ける)選手がたくさんいた、という事実だ。テクニックで上回る選手でも、このスタイルの仕組みが分からないと勝てない。現にフェデラーも2003年まではヒューイットになかなか勝てなかった。知らないという事はとても恐いのだ。  2は非常に重要だ。何故なら、このスタイルをするプレイヤーを倒すのに必須の条件だからで、もしアンフォースドエラーの数がカウンタープレイヤーより多い状況ではまず勝てない。しかし、それを意識して対戦する選手はそう多くはなかった。2005年の全豪で決勝に進んだヒューイットに対してそれが出来たのは、ファン・イグナシオ・チェラぐらいで、翌年の全豪でヒューイットに勝ったのがその証拠だと言えるだろう。  最後の3は実例を挙げよう。昨年のウインブルドン男子決勝で(というか、シーズンを通じて)ジョコビッチがナダルに勝てたのは、ナダルがミスしやすいパターンをジョコビッチが巧みについたからだ。ミスをなるべくしないように意識しているカウンタープレイヤーには、そのミスをさせるのが1番いい対策なのだ。(ナダルのテニスが一見カウンターテニスに見えないのは、切り返しや攻撃のバリエーションが豊富、かつボールのスピードがあるせいで、それが1種のカムフラージュになっているからだろう。)ナダルのミスが多いのが、片手打ちのフォアハンドから両手打ちのバックハンドに切り替えるタイミングの際(またはその逆)のショットだと気付いたジョコビッチが執拗にナダルのバックサイド、次にフォアサイド、またバックサイドと配球しているのがわかる。そしてウィナーショットも低くもなければ浮いた球でもない、なんとも中途半端な高さのボールがナダルがミスしやすいと判って打っているのだ。もちろん、凡ミスをしない事や、サーブ等でシンプルにポイントを取るのもちゃんとやっていた。ここからは余談だが、ナダルはテンポの早いラリーが苦手だと思う。フェデラーに唯一負けるのが、インドア・カーペットの大会だからで、案外クルム伊達の使うライジング・ショットが有効かも知れない。  ナダルのテニスがカウンターテニスだと思っているのは私一人なので、仮説の1つにしておく。信じる、信じないは貴方次第だ。ただ、フェデラーはその事に気付いているのだろうか?
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 22:54 | コメント(0)| トラックバック(0)

プロとしての負け方

 今年の全仏男子決勝は、ジョコビッチにとってさぞかし屈辱的だったに違いない。ほぼワンサイドで負けたのだから。3セット目は巻き返したように見えたが、あれはナダルがペースを落としたからで、5セットマッチにはよくある事だ。それまでのジョコビッチがとても苦労していたポイントやゲームが、あっさり取れるようになったのはおかしな感じがしただろう。大事な勝負所は絶対に取りにいくナダルでも、そうでないセットではメリハリをつけて無理はしない。2004年の決勝でストレート勝ちを狙ったコリアが、その肝心な3セット目を取り損ねたおかげでガウディオに負けた典型的な例もある。ましてや相手が、グランドスラム大会で3タテをくらっているジョコビッチならば当然で、リスクを避けた上での完璧な優勝だといえる。そういえば、2008年のウインブルドンで初優勝した時も同じような展開だった。ファンも関係者も名勝負と絶賛した試合だが、その時はそう思わなかった。確かに2セットダウンからのフェデラーの頑張りはとても感動的なプロセスだったが、それは将棋でよく言われる「形づくり」(プロ棋士が敗戦濃厚な対局を接戦にまでもってゆくこと。たまに逆転する場合もある)にも見えた。その年のモンテカルロ、ハンブルグ、全仏と短期間にナダルに3連敗したフェデラーの汚名挽回の成せる技か、あるいは自分のブレイクのきっかけとなった(2003年初優勝)ウインブルドンへの思いの強さがそうさせたのかも知れない。だが、タイブレークのないファイナルセットに入った時点で、ナダルのゲームをブレイク出来ないフェデラーに勝ち目はない。表彰式のインタビューで「やれる事は全てやった。」とフェデラーが言ったのは、ある程度負けを覚悟して臨んだ試合だったからだろう。  負けるのは誰だって辛い。4大大会ならなおさらだ。しかし、それでもベストを尽くしたフェデラーの「プロとしての姿勢」が私たちを感動させたと今では思っている。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 17:54 | コメント(0)| トラックバック(0)

カウンターテニスの真実

 私が俗に「カウンターテニス」と呼ばれる、ある意味特殊なテニススタイルを意識し始めたのは94年頃だった。その年の全仏で優勝し、翌年にはナンバー1にもなったスペインのアランチャ・サンチェス・ビカリオがやっていたのがカウンターテニスだったのである。あまりテクニックに長けた選手ではなかった彼女が、攻撃力ではるかに勝るグラフやピアースに勝てるのが不思議だった。そこで何度も試合を見ていくうちに気づいたのは、非常に巧妙かつ(言い方が悪いが)ネガティブなテニスだという事だ。  まず共通する特徴がいくつかある。1、コートカバーリングが広い。(ボールを切り返す技にかけては名人級)2、アグレッシブさを前面に出す。3、凡ミスをしない。4、ラリーが長くなる。5、辛抱強い=タフである(自分のゲームがブレイクされそうな時は相当な時間をかける)などだ。それぞれには当然狙いがあり、1は相手にわざときわどいコースにボールを打たせてミスをさせる為で、2はその巧妙さを隠すパフォーマンス、3はプレッシャーをかける上で、必ずボールをコート内に入れるのを徹底すること、4と5は相手の体力と試合を続ける気力を効果的に奪い、かつ対戦する事に脅威を与える(倒すのが難しいと思いこませる)のを意図としている。無論、最終的に勝つことが目的なのはなんら変わらないが、なんとも姑息なテニスに思えてしょうがない。パワーとスピードが売りの男子テニスで、こんなスタイルをマネする奴はまずいないだろうと思っていたら、1人だけいた。そう皆さんご存知のレイトン・ヒューイットだ。彼があの「カモーーン」をやるのは相手を挑発し、自分がやっているせこいテニスを悟られないためだ。それでも全米とウインブルドンに優勝したのだから、評価するべきだろう。  このプレイスタイルが個人的に気に入らないのは、テニス特有の爽快感が無いせいだ。対戦相手がこれをやられるとイライラするのが手に取るようにわかる。ナダル自身がカウンターテニスをやっている意識は全くないだろうが、特徴は一致している。いつも全仏で対戦し敗れたフェデラーが疲れ果てた顔をしていたのが印象的だった。  相手に常にプレッシャーをかけてナーバスにさせ、ミスを引き出しやすくするのがカウンターテニスの真の狙いだから、これにのってはいけない。なるべく長い打ち合いをさけ、サーブやリターン、アングルでシンプルにポイントを取る事だ。以前ジャパンオープンで優勝したイリ・ノバックが初めてヒューイットに勝った時、素晴らしいテニスをしていた。極力凡ミスを避け、手数を掛けずにリターンを確実にオープンコートに決める。要は自分のミスをケアしながら、堅実にプレーするのを意識したのだ。途中、スタジアムの雨漏りで中断した影響もあったが、試合後半ヒューイットはいつもはしないはずの凡ミスを連発し自滅した。カウンターにはカウンターで切り返すのが一番の攻略法だと自分では思っているのだが。
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 14:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

ミスマッチと名勝負

 全仏がようやく終わった。残念ながら男子決勝はこれといった見所もない凡戦だった。試合を見る限りではジョコビッチにはナダル攻略の手立ては何も無かったと思う。昨年あれだけ勝っていた相手に負けるべくして負けたのが本当に不思議。まるで一昨年の状態に戻ってしまったようだ。これで今のナダルに敵はいなくなった。この状態が長く続くとナダルのファン以外には「男子テニスがつまらなくなった。」と言われかねない。時にはサンプラスの様な勝負強いチャンピオンが必要だが、勝敗の行方が混沌として分からないほうが見ている分には楽しいのだ。王者ナダルを脅かす新しいスターの出現に期待したい。  さて今年の全仏で(個人的に)一番記憶に残った試合は、女子の「アザレンカ対シブルコワ」戦だろう。ナンバー1にアップセットするにはこうやるんだ、とこちらに訴えかけてくるような闘志あふれる、それでいて非常に冷静なプレーぶりに心底感動させられた。以前の悔しい敗戦を上手にフィードバックして勝利を掴んだシブルコワに、テニスを通じて「人としてのあるべき姿勢」を見た気がする。当たり前だが、やはりテニスは勝ち負けだけでは終わらない素晴らしいスポーツなのだ。  ただ、全仏で困るのはいまだにセンターコートに屋根がないせいで、昔ながらの「雨による中断」が入る事だ。億単位の人がテレビを見ているのだから、5年先なんて言ってないですぐに工事を始めたらいいのに。 
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 00:33 | コメント(0)| トラックバック(0)

ファイナル・ディスティネーション

 シャラポワが初優勝した。ある程度予想はしていたが、ここぞという勝負所のポイントを時間がかかっても取りきる事に徹したのが勝因だろう。試合に負けたエラーニの涙を見ると、やはり全仏のタイトルはどのプレイヤーにとっても特別な思い入れがあるようだ。トロフィーのプレゼンターだったセレシュやちょこっと顔が映ったサンチェスやクエルテン、ほかの試合を観戦していたピアース、レンドルもみんな歴代の優勝者だが、もし決勝で負けていたらこの場所には来ていないのかもしれない。ああ、解説者のマッケンローは別だけど。  一方の男子はナダルとジョコビッチのここ4回連続の同一カードになったが、グランドスラム決勝ではこういった例が非常に多い。80年代から90年代にかけて、ウインブルドンではベッカーとエドバーグの3年連続の対戦や、それこそファイナル常連のグラフはライバル視されたセレシュやサンチェスと何度も名勝負を繰り広げた。まあ大抵はランキング1位と2位の本命対決なので、試合内容は保障されたようなものだが、セレナとビーナスの姉妹対決は(勝ち負けは)「どっちでもいいや」感があって全然盛り上がらなかったし、エナンクリスタースのベルギー対決も先輩相手のクリスタースがとてもやりずらそうだったのを憶えている。  さてその決勝の行方だが、最初の2セットで決まるといってよい。ジョコビッチがこれを取れるかどうかにかかっている。それができない為にフェデラーはナダルに負け続けているのだから。ただ、テレビのインタビューに答えるジョコビッチには何か余裕が感じられた。ローランギャロスではほぼ無敵のクレーキング相手に、生涯グランドスラムのかかった大一番に用意したとっておきの秘策があるのか、今から試合が楽しみだ。  
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 16:23 | コメント(0)| トラックバック(0)

勝者と敗者

 全仏のフィナーレがもうすぐだ。個人的にはシャラポワとジョコビッチの生涯グランドスラム達成が見たいが、どうだろうか。あのサンプラスやヒンギスでさえ叶わなかった夢をぜひ実現してほしい。  今回は「タイトル獲得」について書く。プロの選手にとってはとても重要なテーマで、ある意味アイデンティティといってもよい。これがないと評価もされなければ、収入も増えない。人気とか、スポンサーやCM契約にも関わってくるので、どの選手も必死でクリアしようとする。特に4大大会ともなればなおさらだろう。ただ知ってのとおり、フェデラーナダルの様にグランドスラムのタイトルに手が届くのはレアケースであり、多くの選手にとってはあくまでも目標の1つでしかない。仮に運よく決勝までたどり着いても、そこで勝つと負けるでは全く意味が違う。その昔、アバが「ウィナー・テイクス・イット・オール」と歌っていたがまさにそのとおりで、勝てば全てが報われるが負ければ一生「ルーザー」呼ばわりされるのだ。それも1回ぐらいならまだいいが、何度も決勝に出ているスタープレイヤーでも負けが続くと相当に応えるらしい。99年の全仏決勝でグラフに負けて以来ヒンギスは4大大会で勝てなくなり、続く2000年の全豪決勝ではダベンポート、翌2001年と2002年の全豪決勝でもカプリアティに2年連続で負けた。この時に受けた精神的大ダメージのおかげでテニスをやめたのだと今でも思っている。  よく初優勝者が「人生が変わった」などと表現するが、あながち間違ってはいない。メジャータイトルは取れる時に獲った方がいいぞ、ウォズニアッキさん。    
テニス全般 | 投稿者 オッドマン1号 23:50 | コメント(0)| トラックバック(0)