2012年09月04日
超難問?デルポトロ攻略法
今大会限りでの引退を表明したロディックにとっての最初のビッグマッチが明日の朝にある。あの錦織キラーのデルポトロ戦だ。ロディックには是が非でも決勝まで行って欲しいが、この全米での優勝経験がある強豪を倒すのは至難の業だと言える。私もブラッド・ギルバートの名著「ウイニング・アグリー」に習い、デルポトロのアラ探しをしているが、これといった解決策はまだ見つからない。ただ、断片的な要素から自分勝手な「デルポトロ攻略法」のいろいろな仮説を立ててみたい。
1、リターンゲームはイマイチ?
デルポトロのサービスリターンはあまり上手くない。五輪SFのフェデラー戦でも、すんなりブレークしたのは1回のみで、これはビッグサーバーのロディックには有利に働くはずだ。サーブの調子が良ければ、自分のゲームはまずキープ出来るだろう。
2、バックサイドをねらえ!
トロイツキがやっていた徹底的バック狙いはどうだろう。明らかに得意のフォアに比べると、バックはいささか不安があるように思える。両手打ちなので安定はしているが、サーブ、ストロークともにバックサイドをメインに攻めたほうがいい。ナダル同様、バックとフォアの切り替え時のミスも狙えそうだ。
3、緩急と前後への揺さぶり
錦織に強いという事実は、同じスピードや高さのボールでの打ち合いではまずいという事だ。特に、低くて速いフラットボールと遅いスライスへの対応は抜群である。フェデラーに決勝で勝ったのもそのせいだと考えられる。と、なると対錦織戦でチリッチの使っていた特有のはねるサーブや、ベースライン付近へのループぎみのボールが有効ではないか?またデルポトロはネットプレイもそつなくこなすが、この長身選手にはベースラインで打ち合うよりも、足への負担が大きい前後への揺さぶりが効果的だと思う。ロブも怖がらずに試した方がいい。長身だからロブはやってこないだろう、という思い込みの裏をつくのだ。(ただ、実際の試合で使っている対戦相手をあまり見ないが。)とにかくどういった方法でもいいから、デルポトロのプレイのリズムを崩すのが重要だ。
4、最終手段はタイブレーク活用
自分のサービスゲームのキープだけに専念し、わざと消耗戦に持ち込んで最終的にタイブレークを取るやり方だが、もちろん一歩間違えば自滅覚悟のギリギリ戦法である。自身の体力、メンタル共に消耗し、一番面倒くさいが強敵を倒すのに手段を選んではいられない。次の試合は考えないことで実行できるが、なるべくなら避けた方がベターだ。
いずれにせよ、この試合に勝たなければロディックのキャリアは終わる。自分の出来る最高のプレイをして、夢を繋いで欲しいものだ。
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