2012年09月11日
マレー記念日
遂にマレーがやった。フルセットの末にジョコビッチを下して、全米のタイトルを初めて獲ったのだ。勝因は最初の2セットをきっちり取って、確実に勝てる形をつくったことだ。ウインブルドン敗戦のフィードバックが上手く出来た。2セットアップしてからも無理にストレート勝ちを狙わず、ジョコビッチの反撃と疲労度具合を見ながら、じっくり5セットまで待つ余裕があった。ここが最大の成長で、試合自体も長いラリーが多く、見ごたえある素晴らしい内容だった。個人的にはフェデラーとロディックの決勝も見てみたいと思ったが、結果的にマレーのグランドスラム初優勝を見る事が出来たのはラッキーだった。まさに、セレンディピティとはこういうことを言うのだろう。今まで4強と言われながら、なぜかタイトルに縁が無かったマレーには格別だろう。(ツアータイトルではない)オリンピックの金メダルだけでは本当の意味で認めてもらえない。メジャータイトルを獲って初めて名選手の仲間入りをするのだ。しかし、5度目のチャレンジでタイトル獲得の意味は大きい。コーチのレンドルもそうだったが、今後の全豪やウインブルドンでも、周りが驚くくらいあっさりと優勝するかも知れない。それほど、この1勝はマレーにとっての大きな転機に成りうるのだ。これでまた一つテニスファンに楽しみが増えた。
一人のアンディが引退した同じ大会で、もう一人のアンディが優勝するなんて出来過ぎな気もするが、皆がハッピーならそれでいい。それにしても優勝賞金が190万ドルとは驚きだ。俗な話だが、いったいマレーは何に使うのだろう。ジャパンオープンの暇な時に誰か聞いてくれないだろうか?
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