2013年09月29日
みんなホントはテニスが見たいらしい
東レPPOが終わった。決勝はウィナーの数で圧倒したクビトバが初優勝し、切り返しと相手のミス待ちのカーバーにはメジャータイトルは回って来ないのが象徴的だ。自分から攻めない今のスタイルでは、この先何回決勝に出たとしても結果は同じだろう。自分の弱さと向き合うのを恐れてしまったら、いつまでたってもタフなプレイヤーにはなれない。今回の負けからそれを学んで、フィードバックすれば結果は違ってくるはずだ。
中継自体に関しては、やはりライブの必要性を感じた。タダテレビの録画ハイライトだけではいくらかのPRにはなっても、テニスの面白さまでは伝わらない。どちらか一方だけにしないで毎日有料はライブ、後から無料で録画の2局放送をすればベタ-だ。
クルム伊達の「ため息発言」がやたら騒がれたのも、テニスを本当は見たいのに見られない(現在の)おかしな状況のせいかも知れない。あまり放映権とか形式的な事にこだわらず、「ジャパンOP」もWOWOW(ライブ)とNHK総合(録画)で放送すれば、面白さも倍増するのにねえ。ああ、もどかしい。
2013年09月27日
テニス中継改善法
10月は改編期だ。タダテレビはたくさんの新番組を用意して新たな視聴者獲得に奔走するのだが、それは有料チャンネルでも変わらない。WOWOWが「ジャパンOP」で58時間(延長含まず)、GAORAが「上海マスターズ」で38時間40分(延長含まず)のライブを予定している。毎月これ位サービスしてくれれば加入してもいいのだが、一時的だと分かっているのでそうもいかない。今どき「ATPマスターズ1000シリーズ全戦を初日から完全ライブ中継!」とか、「デ杯、フェド杯は毎回2元生中継!」ぐらいの事をしないとダメだろう。それよりもまず、テニスを支持していることをハッキリ表明しなければ、テニスファンはついてこない。いわれのないマイナー扱いはいいかげんやめて、世界的に影響力のある人気スポーツだと認めるのが肝心だ。
WOWOWやGAORAに要望や不満があるなら、どんどんクレームして欲しい。1日にクレームの電話やメールが100件を超えれば、傲慢なテレビ局でもさすがに無視はできない。それでしか、彼らの間違った姿勢を変えることはできないのだから。沢山の視聴者(テニスファン)が望めば、上記の事など別に難しくもない。より良いテニス中継を実現させるのは、貴方のちょっとした「愛あるアドバイス」次第なのだ。
2013年09月23日
反テニス国のテニスシーズン
(9月いっぱいは旧ブログに書くことにしました。)今日も「東レPPO」をストリーム観戦した。GAORAがライブ中継しないのは、お決まりの「面倒くさい&10月はテニス中継がたくさんあるからバランスをとる」ぐらいのものだろう。いまだにテニスの重要性も理解しないダメダメチャンネルである。世界中からトップの選手がわんさか来ているのに、自国でのライブ中継も全く無いと知ったらさぞかしびっくりするだろう。テニスをメジャー球技として扱えない、情けない後進国だとバレませんように。(いや、やっぱりバレてるかな?)それなら、せめて日本を嫌いになりませんように。
2週に渡る「有明グランドスラム」でテニスをもっと知って、楽しんで欲しい。年に1度のシーズン時ぐらいは、暇そうなBS局で毎日7~8時間のタダライブ中継をすれば、相乗効果できっと有明も満員になるのにねえ。
2013年09月16日
世界テニスデイ
デ杯プレーオフ最終日、日本チームがシングルスで2連勝しワールドグループに復帰した。悲観的な見方しかできないC・Tの予想を見事に覆し、「3度目の正直」で添田は勝った。金儲け五輪(マネリンピック)の招致や、どうでもいいホームラン記録よりずっと素晴らしい。この快挙を祝うのはテニスファンだけかも知れないが、日本テニス界にとっての大きな前進なのは間違いない。ひとつの壁を突破した日本チームの次なる目標は1回戦突破なんて言わず、貪欲にベスト4を目指して欲しい。世界の強豪国相手に日本がアップセットするのも決して夢ではない。2014年をぜひビッグイヤーにしてもらいたいものだ。
アウェーのクロアチアでマレーが勝ち、ホームのセルビアでジョコビッチも勝った。世界中で(ごく当たり前に)デビスカップの試合が行われているのが嬉しい。そして、その事実さえ無視しようとするこの国の情けないスポーツ観が虚しく、腹立たしい。
2013年09月14日
フィードバック無しでは、勝利もまた無し
日本チームが追い込まれた。デ杯プレーオフ2日目のダブルスは成す術なくコロンビアのペアに惨敗し、明日のシングルスで2連勝しなければワールドグループへの復帰はない。昨年の対イスラエル戦での悔しい敗戦が全く活かされていないようだ。「デ杯のカギはダブルス」だというのに、それを軽視しては勝利は遠い。日本の絶対的エース錦織が出場して2勝したとしても、残り1つを取れなければ負けるのは同じだ。仏や錦織を頼っても、現実は何一つ変わらない。現在の日本チームに必要なのは、ブライアン兄弟(米国)のような強いダブルス専門のスペシャリストなのだ。仮に運良くワールドグループに復帰したとしても、強いダブルスのペアなしではまた入れ替え戦に逆戻りだ。従来のシングルス重視の考えを捨て、初日と3日目のシングルスが1-1のタイでも勝てるチームにした方がまだ現実的だと思う。
また有明でコロンビアチームの胴上げを見る事になるのだろうか。それとも昨年の雪辱を見事に果たして、添田がニューヒーローになるのか。いずれにせよこれ位の壁が越えられないようでは、今だ反テニスを貫くこの国に新たなテニスブームを起こすなんて到底不可能だぞ。
2013年09月10日
テニスとマンネリと革命児
大した雨も降らずに無事全米OPが終わったが、観客は例年どおり入っていても盛り上がりに欠け、つまらなかった印象しかない。アザレンカは2年連続でセリーナに負け、ナンバー1のジョコビッチも得意のハードコートでナダルに完敗ではお話にならない。ヒール(悪役)が勝っても、後味が悪いだけだ。セリーナもナダルも他を圧倒する強さを見せているが、それがテニス人気に貢献しているとは到底思えない。こう着状態というか目立った動きもなく、新しいスターも生まれない状況はリアルスポーツではよくあるが、あまり長くそれが続くとテニスそのものへの関心が薄れていってしまう。アメリカ男子テニスの不振が象徴しているように、新しい刺激や流れを作るようなニューカマーが待ち望まれていることは確かだ。
今大会でバブリンカが、マレーを倒して準決勝まで進んだのが唯一の朗報だった。ラオニッチや錦織にもぜひ続いて欲しい。今後のプロテニス界が面白くなるかどうかは、ひとえに彼らの頑張り次第なのだから。
2013年09月03日
アメリカン・ヒーロー求ム
今年のアーサー・アッシュ・スタジアムはとても静かだ。ナイト・セッションであんなに観客が入っているのに、何故かシーンとしている。試合が一方的になるとざわつきもしない。会場全体が盛り上がるのに必要不可欠なアメリカン・ヒーローがいない状況は大変深刻である。否、本当の「レッド・アラート」(非常事態)と言っていい。アメリカで男子テニスと言えば強さの象徴で、歴代の名プレイヤーは皆ナンバー1になり、GS大会で何度も優勝するのが当たり前のスーパースターだった。それが誰一人セカンドウイークにも進めないとなれば、アメリカでのテニス人気にも影響を及ぼす。それが、無言のブーイングである。ランキングの上位をヨーロッパ勢に占められ、4大大会の優勝争いにも参加できずにただ成り行きを見守るだけになっては、観客が醒めた目になるのも無理もないだろう。たった一人でいいからアメリカを救うヒーローが欲しいのだ。映画のヒーローは沢山いるのに、コート上で活躍するヒーローがここ何年も出てこないのが不思議である。
全米OPを見ている世界中のテニスファンが感じたであろう。確かに上位がヨーロッパ勢だけでもテニス界は廻るのだが、それでは何か寂しい。ドミネイト(支配)するほど強いニュー・アメリカン・ヒーロー早く出て来いやー!