2012年08月06日
ノーペイン、ノーゲイン
オリンピックでのテニス競技が終わった。男女の決勝はどちらも一方的になり、つまらなかった。一番のクライマックスが台無しである。シャラポワもフェデラーも疲労がピークで試合どころではなかったのだ。特にフェデラーはセミのデルポトロ戦ですでに燃え尽きた感があった。やはり最終セットでタイブレークなしはプロ選手でも酷だと思う。完全決着の為なのは分かるが、いつまでたっても試合が終わらないのでは見ている方も疲れてしまう。テニスがタダのテレビでやらない大きな理由もそれであり、いくら長時間プレイしても内容の伴わない試合は名勝負ではない。単なる時間延ばしのルールは改正するべきだ。それでテニスがつまらなくなるとは思わない。次の日の試合にまで悪影響を及ぼすITFの古臭いルールは、選手はもちろんその試合を見るテニスファンにも百害あって一利なしだと思う。
五輪初のストリーム中継で初日からテニスやバドミントンなどのテレビ被差別競技が見られたのは良かった。だが、PR不足もあって見ていた人の数がせいぜい5万人が最高で、テレビとは比べようもない。錦織の試合がBSでライブだったのはうれしいが、テニスというスポーツへの関心が如実に薄れている事を実感させられた。五輪というビッグイベントをネットで中継してもテレビの影響力には遥かに及ばないのが現実だ。やはりテニス復権の為にはテレビで日常的に取り上げてもらう必要があるだろう。それもタダでだ。
もう今月末には全米オープンが始まる。だが、いまだにセンターコートに屋根はない。もう雨による中断はたくさんだ。少し前にUSTAはCBSと新しい放映権契約をしたはずだ。それに比べれば屋根を造る費用など大した額ではないだろう。上手くいくかどうかはともかく実際に試してみるのがアメリカ人の気質なのに、何故かこればかりは別らしい。
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