2012年12月29日
テニスと休日
もう今年もあと数日で終わりだが、今日から男女混合の国別対抗戦「ホップマン杯」が始まっている。当然ながらこの大会をフォローする日本のテレビは全くないのだが、非常にもったいない話である。そもそもテニスという人気スポーツがこの国で著しく過小評価されている(4大大会の決勝もタダで見られるのはウインブルドンだけ)のは、昔からよく言われる日本人選手の活躍うんぬんというより、大抵の人が休みの日にテレビで見られないことに原因があると思っている。年明けに行われるサッカー天皇杯決勝や箱根駅伝がことさら注目されるのも、ほぼ全国的な連休中にテレビやラジオでライブ中継されるからだろう。そう考えるとテニスの4大大会の日程が、この国の大型連休からことごとく外れているのがよく分かる。全豪が始まるのは学校の冬休みが終わってからだし、全仏はゴールデンウイークのずっと後、ウインブルドンと全米もちょうど夏休みの前後なのだから、これではテニスを見ない人(特に若い世代)には全くアピールできない。最も注目されていいプロスポーツが高校生や大学生のスポーツにも劣るように見られてしまうのは、(これまでさんざん言ってきた)この国のテレビ局の勝手な偏見(日本人が活躍できるスポーツしか取り上げない)とテニスの大きな大会がうまく連休の日にかみ合わないという2つの要素が絡んでいる。これを少しでも解消するには、WOWOWやGAORAが連休中にやっている大会をちゃんとフォローすればいいのだが、お金(放映権料)や(それ以前の)やる気の問題もあるのでそう単純ではない。
正月休みに好きなテニス中継を見たいだけのに、それすらも叶わないなんてホントにがっかりだ。「正真正銘のテニス後進国」は早く返上してもらいたい。
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