2012年09月21日
私をインドアに連れてって
ようやく暑さもひと段落した。短いアジアツアーが終わるとインドアのシーズンになる。個人的に言えば、テニスはインドアに限る。まず、雨の心配がない。全仏、ウインブルドン、五輪に全米と今年は雨ばかりである。テレビ観戦でもイライラするのに、安くないチケットを買い、わざわざ会場に行って「今日の試合予定は1日キャンセルです。」と言われたら相当なショックだろう。「テニス観戦なんてもう2度と行かない。」と思われたら大損失だ。だからこそメインコートに屋根が必要で、最低でも1試合はプレイ可能な状態にすべきだが、未だに4大大会さえそうなってはいない。会場に来た人に辛抱強さを求めてはダメだ。いつでも快適に観戦できるようにお金と時間をかけて雨対策をしなければならない。長い目で見れば、その事が多大なメリットになるのだから。
インドアのいい点その2は会場の雰囲気がいいことだ。アウトドアのように周りの騒音や風に煩わされず、試合が面白ければウェーブも自然に起こるし、会場全体に一体感が生まれて楽しい。そうでなければ熱心なリピーターにはならない。ほとんどの大会が行われるヨーロッパが寒いのが1番の理由だろうが、季節によってインドアでも出来るのがテニスの良い所だ。(かつての)この国で開催していた「セイコースーパーテニス」やデ杯決勝の翌週に大会があった「グランドスラムカップ」が今になると懐かしい。インドアの国際大会が年に一つも無いなんて、えらく寂しい国になったものだ。
今年のツアーファイナルは女子がトルコのイスタンブールで、男子はまたロンドンだ。まだ少し先の話だが、こたつに入ってみかんでも食べながらテレビで見るのが「正しいインドアテニス観戦様式」じゃないかと思う。
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