2013年06月17日
テニスにおける相性
フェデラーとマレーが優勝した。きっと二人共、決勝の相手が分かった時点で優勝を確信したはずだ。ユーズニーはフェデラーに14連敗で1度も勝った事がなく、チリッチがマレーに勝ったのは1度のみである。ただ、過去の戦績がそうでも勝負に絶対はない。ユーズニーもチリッチも今週は調子が良く、いいテニスをしていた。セオリーどおり大事な第1セットを僅差で奪って優勝へのお膳立てをしたにもかかわらず、次の第2、第3セットはたった1ブレイクで取られてしまった。善戦空しく敗れた二人には気の毒だが、相手が悪かったと言うしかない。将棋のプロ棋士も1手悪手を指すと負けるらしいが、対戦相手のほんのちょっとした隙を見逃さず、すぐさまブレイクに繋げる辺りがトッププレイヤーの証だろう。常套句だが、「勝ち方を知っている」のである。
まだフェデラーのキャリアは終わっていない。彼自身が1番得意なウインブルドンで、また昨年のようなタナボタ優勝を再現して欲しい。「史上最高のテニスプレイヤー」を決して見くびってはいけないのだ。
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