2013年05月30日
サッカーVSゴルフVSテニス
6月はスポーツイベントが多い。サッカー日本代表の「W杯アジア最終予選」(豪、イラク戦)に続いての「コンフェデ杯」、ゴルフのメジャー「全米OP」(男子と女子)、テニスのGS「全仏2ndウイーク」に「ウインブルドン」と忙しい。無論(個人的に)テニスがメインなのは変わらないが、復調してきたタイガー・ウッズや日本代表の活躍も気になるところだ。さて、どのスポーツが1番印象に残るだろうか?
例によってタダテレビの放映予定時間数(延長分含まず)はゴルフが約23時間20分(テレ朝)、サッカーが約39時間45分(BS1のみ)、テニスが約24時間55分(NHK総合、6月分のみ)と注目度の高いサッカーがやや抜けているが、後は拮抗している。総ライブ時間はサッカー、ゴルフ、テニスの順だろう。
テニスのライブは男女決勝のみで不利だが、7月分も合わせた総放映時間数では1番多い。この期間でテニスに興味を持つ人がもっと増えて欲しい。たった13日間でもテニスの素晴らしさは分かる。(マイナー、メジャー問わず1人お気に入りの選手を見つければOK)そして、テニスを知らなかった時よりずっと幸せなのを実感できるだろう。
2013年05月28日
テニスとプロレス
テニスと同じように、テレビ側が勝手に切り捨てた人気スポーツにプロレスがある。(プロレスがリアルスポーツでない事は分かっているが、ここでは触れない)随分昔に地上波のゴールデン枠(午後8時から1時間)でレギュラー放送されていたなんて想像も出来ないくらいにプロレスを見なくなってしまった。確かに、名レスラーのほとんどが引退または死去した事でプロレスにおける全盛期は過ぎてしまったが、プロレスは日本の文化といっていい。(今では当たり前の)選手が入場する時にテーマ曲をかけるのも、大きなドームで興行ができるのもみんな(日本の)プロレスが先駆けてやってきたおかげなのだ。プロレス自体の人気や影響力が無くなったわけでもないのに、やれ視聴率が低いだの、新鮮味がないなどと散々文句をつけて深夜帯に追いやり、時間枠も減らして過去のものにしようとするのはテニスと同じやり口である。自分達が興味を失った途端に冷遇するのは、その価値を一切認めていない何よりの証拠だろう。
これまでの経過を見る限り、この国の地上波テレビにはテニスも過去のものになったらしいが、そんな事はどうでもいい。結果的にその素晴らしさの分かる人だけが見る、ちょっとしたプライオリティがついただけなのだ。
2013年05月27日
全仏はラジオで聞け?
全仏が無事開幕した。技術的問題で2回も中継が中断したWOWOWには厄日だったが、それ以外はいつもどおりのローラン・ギャロスだった。
今年もWOWOWに加入する気にはなれず、ネットで「ラジオ・ローラン・ギャロス」(英語)を聞いている。ライブ中継はもちろん、試合結果速報や試合直後の勝者インタビューなどもある。グランドスラム大会の規模ならラジオ中継はあって当然だろう。テニスに興味薄の日本のメディアよりずっと役に立つ。対価を払っていたれりつくせりのサービスもいいが、ネットラジオで全仏の雰囲気を味わうのもなかなかいい。月並みだが、1度聞いてみるのをお勧めする。
こんなに楽しいスポーツイベントを拒絶している人間なんて、本当に頭がおかしいとしか思えない。どうしてそうなってしまったのかをよく考えるべきだ。
2013年05月26日
テニス開放デイ
事実上テニスヘイトのこの国で、1年にたった6日だけタダで4大大会のライブが見られる日がある。どうして6日間かというと、あからさまに差別をしている事をごまかす意味合いもあるが、本当はテニスをあまりよく知らない人々にその素晴らしさや面白さを気付かれない為である。テニスファンになるきっかけは、4大大会での名勝負を見てからというケースが圧倒的に多い。わざわざ地上波から全仏と全米を締め出したのはそのためだ。野球や相撲、サッカーファンになるのはいいが、テニスファンになられては困る(放映権料が高くて時間のかかるテニス番組を買いたくない)というのはテレビ側の勝手な理屈で、(相変わらずの)テニス蔑視の風潮をつくっているのは間違いない。
全仏は例年通り開幕するのに、いつまでも無視を決め込んでいるなんてバカらしい。これだけ堂々と非常識がまかり通るこの国で正常なのはテニスファンだけだ。
2013年05月20日
ノーライブ、ノーファン
イタリア国際の女子決勝「アザレンカ対セリーナW」を例によってストリーミングで見ながら、テレビ東京の「世界卓球」を見たがヒドイ内容だった。まず試合開始から終了までマトモにライブ中継した試合は皆無で、最初の2ゲームだけライブでやったと思ったら、後はずっと録画(ディレイ)とか、最後のゲームの途中からだけとか、およそ世界選手権の扱いとは程遠いものである。録画の試合を見ながらライブで応援する映像をはさんでライブ偽装したり、これに比べたらWOWOWやGAORAの方がよっぽどマシだろう。ホントにこの国の地上波テレビは腐ってしまった。ビューティフルスポーツのテニスを放送する資格など全くないのだ。
テニスがタダで見られないのは不幸でしかないが、たとえ見られても録画ではその面白さは半分も伝わらない。なあなあで妥協するよりも、テニスはテニスファンだけのものであって欲しい。多分、その方がずっと幸せなはずだ。
2013年05月11日
レクイエム・フォー・テニス
錦織が(マスターズ1000の)マドリッド大会3回戦で、あのフェデラーにアップセットした。自身2回目の対戦での快挙である。ラジオのニュースで初めてそのことを知ったのだが、普段はテニスの事など見向きもしないこの国のメディアが一斉に取り上げるのだから大したものだ。しかし、ニュースは一時的なものに過ぎず、GAORA以外でその試合を放送したテレビ局は皆無である。錦織がどんな快挙を達成しても試合自体が多くの人の目に触れなければ記憶には残らない。さすがはアンチテニスの国である。(なんとも軽薄で)表面的な扱いでテニスとテニスファンをないがしろにしているのだ。
この国で、もはやテニスは死語かも知れない。この国の状況は史上最悪である。99年にアガシが全仏決勝で起こした2セットダウンからの大逆転のように、テニスはこの国で見事に復活できるのだろうか。