2013年09月03日
アメリカン・ヒーロー求ム
今年のアーサー・アッシュ・スタジアムはとても静かだ。ナイト・セッションであんなに観客が入っているのに、何故かシーンとしている。試合が一方的になるとざわつきもしない。会場全体が盛り上がるのに必要不可欠なアメリカン・ヒーローがいない状況は大変深刻である。否、本当の「レッド・アラート」(非常事態)と言っていい。アメリカで男子テニスと言えば強さの象徴で、歴代の名プレイヤーは皆ナンバー1になり、GS大会で何度も優勝するのが当たり前のスーパースターだった。それが誰一人セカンドウイークにも進めないとなれば、アメリカでのテニス人気にも影響を及ぼす。それが、無言のブーイングである。ランキングの上位をヨーロッパ勢に占められ、4大大会の優勝争いにも参加できずにただ成り行きを見守るだけになっては、観客が醒めた目になるのも無理もないだろう。たった一人でいいからアメリカを救うヒーローが欲しいのだ。映画のヒーローは沢山いるのに、コート上で活躍するヒーローがここ何年も出てこないのが不思議である。
全米OPを見ている世界中のテニスファンが感じたであろう。確かに上位がヨーロッパ勢だけでもテニス界は廻るのだが、それでは何か寂しい。ドミネイト(支配)するほど強いニュー・アメリカン・ヒーロー早く出て来いやー!
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