2012年06月09日
デイズ・オブ・ヘブン
サッカーの日本代表がヨルダン相手に6-0で大勝した同じ夜にユーロ2012が開幕した。やはり国別対抗の大きな大会の雰囲気は最高だ。試合数は少ないが地上波の放送もあるので、サッカーファンでなくとも見られるのがいい。それもタダでライブなのだ。今のテニスに欠けてしまった情報の「同時性」や「共有感」が確かにあるのがうらやましい。
さて今回はその「メジャー大会の魅力とは」だ。テニスやゴルフの4大大会、サッカー&ラグビーのW杯、自転車のツール・ド・フランスなどは一様に人気があるがそれはなぜだろうか。いろいろ理由は考えられるが最も有力なのは、大会期間中はほぼ毎日その競技が見られるから、だと思う。
いつもは退屈きわまりない(見る人により個人差はあるが)テレビの編成に、プロスポーツという魅力のあるソフトが入るだけでそれまでの状況が一変する。テレビにおける「日常の非日常化」ともいえよう。しかも世界トップクラスの選手がしのぎを削る大会なら誰もが見たい。どのスポーツが好きかはともかく、その期間だけはとても有意義で幸せな気分を味わえる。また予想もつかない展開の、一生記憶に残るような名勝負が見られるかも知れない。それを考えると大会日程が長い方が都合がいい気がするのだが、それもタダで見られなければ空しいだけだ。
どんなスポーツの大きな大会でも(フリーの)テレビで全く見られないのは甚だ不幸でしかない。もちろん放映権料がとても高いのは知っているが、それを見る事でたくさんの人が(一時的にでも)幸せになるなら払う価値はあるはずだ。ただテニスがそのリストに入っていないのがこの国の1番の不幸だと思う。そんな事にも気付かないほど日本人は鈍感になったのだろうか。
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