2012年06月03日
マジョリティとマイノリティの憂鬱
全仏も半分が過ぎた。試合数もぐっと減りいよいよ優勝争いが気になるところだが、この国のテレビやマスコミの主な関心事はサッカーの最終予選とその後のユーロ2012だろう。フランスのようにスポーツ新聞にでかでかとテニスの記事が載ることもなく、ただ何事も無かった様にその日の試合結果がほんの小さく扱われているのはなんとも寂しい。地域差といえばそれまでなのだが、そんなにもテニスというスポーツは日本人にとって興味のないものなのだろうか。
そういった状況を作り出したのはテレビだと個人的には思っている。テレビが大々的に取り上げればメジャースポーツで、そうでなければマイナースポーツという肩書きがいやでもできる。しかし、オリンピックの正式種目から外され、世界中でプロリーグがあるのがわずか8カ国の野球が果たしてメジャーな球技だろうか。少なくとも見るだけのスポーツには、日本人が得意かどうかは関係ないと思いたいが、放映権料と時間枠の心配と、日本人の活躍にしか興味を示さなくなった日本のテレビに欧米並みのテニス中継はあまり期待できない。
と、なるとテニスファンにとっての賢明な選択は(それ自体のいい悪いは別にすると)パソコンでライブストリーミング中継を見るぐらいしか無さそうだ。
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