2012年07月07日
ビューティフル・サンデー
フェデラーとマレーが決勝に進出した。2人共セミファイナルは会心の試合内容で、まさに誰もが待ち望んだドリーム・ファイナルの実現だ。こうなったのもナダルが2回戦で負けたからである。もう正直「ナダル対ジョコビッチ」の決勝には飽きたところだったのでタイムリーなカードだろう。ちょうど2009年の状況に似ている。あの時の「フェデラー対ロディック」も名勝負だったが、今度もそうなることを望みたい。どちらが勝ってもハッピーエンドに違いない。ナダルファンには申し訳ないが、ナダルがいない時の方が明らかに雰囲気が盛り上がる気がする。ナダルには4大大会は適当に休んでもらうのがベターらしい。
それにしても今大会は雨の影響が大きかった。センターコートには屋根が付いたが、その他のコートは以前と変わりない。せめてナンバー1コートにも簡易型の屋根を付けられないだろうか。待たされるのはいつでも苦痛だ。それとセンターコートやナンバー1コートの試合開始時間も(日本時間)午後9時から7時に早めて欲しい。そのせいで毎日寝不足なのは健康上非常に良くない。全仏も6時からなのだから検討ぐらいはして貰えないだろうか。
それと懐かしいゲストがたくさん来ていたが、皆優勝した人ばかりでそうでない人は呼ばれないようだ。やっぱり優遇されるのは勝者だけ、なのはハッキリしている。
さてフェデラーとマレーのどちらか、と言われればフェデラー優位は動かない。場数(優勝経験)の差があるからで、マレーが勝つには最初の2セットを取るしかない。あるいは、5セットまでなんとか持っていきスタミナ勝負にする手もあるが、フェデラーのサーブの出来がいいとそれも難しい。一方、フェデラーがやるべきことは3つだけだ。サーブを入れること、力まないでプレーすること、試合を長びかせず4セットまでに終えることである。
(決勝がいつも名勝負になるとは限らないが)地元のマレーが自身初のメジャータイトルを獲る瞬間に、センターコートは一体どうなるのだろうか。それともフェデラーの(ひさびさの)うれし泣きが見られるのか、どちらのエンディングでも興味津々ではある。しかもそれがライブで見られるのだから、テニスファンにとって至福の時なのは間違いない。