2012年05月24日
得たものと失ったもの
いよいよ全仏が迫って来た。WOWOWで初日の試合だけは見られるのでわくわくしている。ただ、現在と地上波でも放送があった以前とどちらがいい状況だろうか?
たしかに今の方がライブはぐんと増えた。画質もハイビジョンのワイド画面になり、音の臨場感も素晴らしい。対戦結果などの細かい情報はネットでもすぐに探し出せるし、いい事ずくめにも思える。しかしそれはお金を払った人だけで、誰もがそれを享受するわけではない。「テニスを見る事」のハードルが上がったともいえそうだ。
で、問題はテニスというスポーツがタダで見られなくなり、影響力が下がる(カンタンにいえば関心が無くなる)点にある。いわばどうでもいいスポーツになってしまうのだ。これを防ぐためにアメリカでは主要な大会の決勝は地上波の局が(NBCが全仏とウインブルドン、CBSが全米)を昔と変わらずに放送し続けている。
さて結論だが、地上波がだめならBSでもいいから4大大会とツアーファイナルの決勝くらいはやってほしい。それでもある程度は納得はできるのだ。