2013年07月01日
バッキン・タイム
今朝の女子3回戦「クルム伊達対セリーナW」はおそらくこの国のテニス中継史上初のマルチ放送でのライブだった。96年にナンバー1だったグラフとSFで対戦したクルム伊達が、何の因果かまたしてもセンターコートで現在のナンバー1、セリーナWと対峙しているのはワタシにはかなり不思議な光景に映ったが、それと同時に、テニスが今よりも大事にされていた時代に(一瞬ではあったが)引き戻された感じがしたのは嬉しかった。試合結果うんぬんより、クルム伊達の冷静でひたむきなプレーぶりに観客が沸き、ブレイク直後にウェーブが起きたのも彼女の非凡さを証明していたが、何よりもその一部始終をタダでライブ中継した事を評価したい。テニスの素晴らしさをダイレクトに伝え、その影響力を多くの人々に浸透させるにはやはりこのやり方でないとダメなのだ。
マルチ放送が(とりわけライブ中継に)有効なのは明らかである。独走するNHKに追従する民放局が早く出てきて欲しい。
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